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#SgUnited 団結するシンガポール

シンガポールの医療体制・制度についての概略​
市民と永住者は公立クリニックや病院を保険で受診できるが、外国人や余裕のある市民は私立のクリニックや病院も使い分ける。私立の病院は4割が海外からの入院のケースもあるほどメディカルツーリズムの目的地にもなっています。専門医は大病院の軒先を借りて開業していて、複数箇所で勤務していることもありますが、新型コロナ感染流行後には施設の掛け持ちにも制限が加わっています。 
シンガポールの状況 見通し
第一波は制御 欧米からの帰国者の陽性が過半数をしめていたのがローカル感染が増加してきてリンク不明も増加の兆し、瀬戸際の状況が続き、対策をステップアップ。1年は続くこと、団結が必要なことを首相やトップが何度も説明し、経済的、心理的な支援についても言及しています。

拡大防止策
初期には症状出たときに使うようにマスクの配布があり、消毒薬の配布もありました。欧米で感染が増加してからは入国者の陽性が増加し、14日の在宅隔離が必須となりました。国内感染も徐々に増加、可能ならば在宅勤務となり、通勤者が減り高速料金は値下げ、映画館や夜のエンターテインメントは閉鎖、物流は問題なく、飲食業は1m以上の安全距離を保って営業。学校と幼稚園・保育園は対策しつつ、毎日続いていて、4月からは小中高は週に1回オンラインの日が始まります(効果を狙ってではなくオンライン移行が出来るように最終確認)。高齢者の活動も休止、映画館も休館、子供の習い事や塾なども休止しています。屋外であっても10人以上の集まりは禁じられました。
国民はどのようにとらえているか
パニック購入はなんどか見られたがまだ皆さん冷静で、1m安全距離をとることもお互い自然にやっている感じです。もう1週間前のサーベイですがマスクを日常使用しているのは6%の調査がありましたが、段々と規制が強まるとともにマスクが増えた様子も。
医療現場は
900以上のプライマリケアクリニックがPublic Health Preparedness Clinic(PHPC)として政府のサポートのもと10ドルで呼吸器症状や発熱患者を診察、5日間のMedical Certificateが出ると受診以外の外出も出来なくなります。検査は専門機関へ患者を専用救急車で搬送してPCR検査をしています。政府から毎日ICUに入っている人数も発表されていますが、まだ20人は越えず。軽症者や回復期患者はリゾート施設を転用した隔離施設(まず500床)で観察という体制もできています。マスク消毒PPEなども今のところ確保できています。
現地にいて感じること
もともと多民族多文化の国で今までのところ人種や宗教での差別やパニックおこっていないのはさすがだと感じました。かなり早期に首相や大臣のペイカットのアナウンスがあり、それに営利企業のトップが続いたのもリーダーシップとフォロワーシップを感じました。いわゆるコロナビジネスに対しても厳罰、隔離を徹底しないことにも厳罰で対処し、なんとか瀬戸際でバランスをとりながら段階的に対処をしています。マクドナルドでは医療従事者はコーヒーやラテが無料になったり、前線の勤務者への感謝の記事や放送が多く、励まされます。3月30日月曜日の夜8時には#ClapForNHS のような拍手が始まり、毎週続きそうです。医学研究開発力や発信でもシンガポールは存在感をしめしており、日本も色々学べるところがあると思います。


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