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世界選手権38位

試走以外にもさまざまな準備不足が悔やまれるが手ごたえあり

フランスのアルビ、イタリアのヴァレーゼに続く、3回目のグランフォンド世界選手権、今回は平地の国ポーランドの古都ポズナンで開催。今までと違い、ど平坦の150㎞と聞いて、ドバイのUCIグランフォンドみたいなレースを予測し、集団でついていってなんとかスプリントに加われるのではと、長女が同行していることもあり、試走もろくにできずにスタート。

UKから参加の日本人は背中に国旗のアップリケで参戦 代表ジャージは間に合わなかったそうです

去年や一昨年一緒に走った日本人選手の知り合いが増えアウェイ感は減ったが、平坦コースなこともあり例年よりより体格の大きい選手の割合が明らかに高め。
スタート後はこんな感じ
https://youtu.be/_ChgSeZ8RDU?t=22
スタートしてから前々で展開するのが定石なのに密度が高くて上がれないばかりか、知らない人の後ろはギャップをあけてしまい、どんどん割り込まれて順調に後退。テクニックと度胸の不足は、無駄足を使うことで取り返すことになる。最初の直線部分終わってから細い道に入るとローターリーやカーブでインターバルがかかるだけでなく、横風区間でも一列棒状に伸びたりと踏まないといけなくなる。それがつづくだけでなく、ポットホールがあったりがたがたが続く部分もあり、神経がすり減り、上半身の力も使う。同じ日本人選手でもちゃんと前々でこなしている中鶴選手や福田選手は流石!60㎞で最初の給水があるのだが、減速する場所ではないので、先頭の人だけ水取れるでしょうが、ボトルを受け取るためにスピードを緩めると渋滞の原理で後ろほどスピードは遅くなりカオスに・・・
私は受け取れないことを見込んでボトルを3本でスタートしたから良かったものの、中鶴選手は給水するのにスピードダウンして"Japan!"と後続選手に怒られていました。後手に回ってしまった選手が悪いのですが、、、

そして恐れていた落車による分断!4-5台が横に長く落車した感じで完全にギャップが空いてしまい、そのギャップを埋めるのに5-6人の追走で回して10分ぐらいかけてやっと追いついたか、、、後ろにいればいるほど脚を使ってしまうという悪循環から早く抜け出さなくては・・・

徐々に前方にポジションを上げていくと日本に長く在住しているオーストラリアのポールさんが中鶴さんを含め15人以上が逃げていると教えてくれました。本当に情報感謝!私も他のJPNの選手にその情報を伝えるもDeaf Japanの早瀬選手にはそれを伝えられず、もどかしい思いをしました。次回こそは最低限ハンドサインを決めておかないと・・・
途中のラウンドアバウトで私、早瀬選手、岡本選手と連続で6分から6分2秒にかけて通過している動画がこちら やはり集団の後半涙
https://youtu.be/P3i4YQvj8qE?t=361

いつの間にか距離も半分を越えるも、時々起こる落車に巻き込まれないように、安全第一で、少々脚を使ってでもマージンを取って走行する。ラウンドアバウトもあえて空いている遠回りを選んだり、、、幸い同じカテゴリで日本人で落車に巻き込まれた人はいなさそうですが、別のカテゴリでは巻き込まれて鎖骨骨折の方もいたのでやはりロードレースは危険。ポーランドで娘もいるしケガするわけにはいかないので、もう少しばらける山岳レースじゃないと嫌だなぁとか思いながら、あと50㎞40㎞30㎞と岡本選手と励ましあいながら距離をこなす。Deafの早瀬選手ともジェスチャーで励ましあいながら、残り20㎞のループ状のカーブでも落車、市街地が近くなって2-3車線に広くなってからも落車があって、ギリギリで右よけれましたが、最後のスプリントまでまったく安心できず、今まででもっと神経をすり減らしたレースでした。最後には水のなくなった岡本選手にボトルを回したら、ついでの他の外国人選手にもくれと言われ気前よくあげて最後のスプリントに臨みました。

最後は100m刻みで残り距離表示があったりするのですが、ポズナンでははっきりと表示なく2車線に40人の集団が広がって、私は一番右側に上がって先頭に出てしまったところで両側の四頭筋がつってしまいジエンド。
逃げは18人いてメイン集団の20番目38位でのフィニッシュとなりました。

長女はゴールもわからずホテルで待機しているというので山口さんらとゴール後の写真をとって早急に長女のところへ・・・
ゴール後のビールやトルティーヤも貰いましたが、ゆっくり紺野選手や高岡選手の表彰を祝うこともできずに、ポズナンを後にしました。

準備不足が悔やまれますが、このまま強くなっていけば、もっと上を狙えるとは自信になりました。一方で中鶴選手のように自分から逃げを作る動きをしてというように展開するにはレベルを数段あげていかないといけないとも思いなおしました。ともあれ安全にゴールできて、帰宅までが遠足と安全に帰宅しようと思ったレースでした。


それより世界2位の紺野選手のレポートを是非!
SBC 新着情報 : スタッフ紺野参戦レポート@UCI GRANFOND WORLD CHAMPIONSHIPS
http://blog.livedoor.jp/sbcbicycle-shop/archives/1909297.html?fbclid=IwAR2IqnQznSUW9XnK-tAkenfMAk59RO3huzBpkuCn8k5ICL27ovT2Zr601C8

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