地頭力が良くなる『フェルミ推定』|あの人はなぜ頭がいいのか
どうも、かずです。今回はこの記事を読んで頂きありがとうございます。
この記事では地頭をよくする(思考力を鍛える)フェルミ推定について紹介していきます。
突然ですが質問です。
「あなたにとって頭の良い人とはどんな人ですか?」
テストの点が高い人、言葉の返し方が上手い人、アイディアがどんどん出てくる人・・・。色々な人を総称して僕らは「頭がいい」と言っていますが実は頭の良さには3種類あるんです。
その3つとは記憶力の良い人・対人感性力がある人・地頭力が良い人です。
まず、1つ目の記憶力の良いひとは言うまでもありませんよね??。いつもテストでトップを取り続けていたあの人のことです笑。何に対しても知識があって知らないものなんてないんじゃないかと思うような人が「記憶力の良い人」です。
2つ目の対人感性力のある人とはいわゆる空気の読める人です。さんまさんやくりぃむしちゅーの上田さんなど司会での場の読み方やコメントの仕方は別格ですよね?一般的に理屈では説明できないような対人力を持っている人が「対人感性力がある人」です。
3つ目の地頭力の良い人は、考える力がある人のことです。〇〇だから〇〇になるのように根拠を持って考えられる人のことです。これは経営者の方に多くロジカルシンキングができる人が「地頭力が良い人」と言えます。
今回はこの地頭力を鍛えるフェルミ推定について説明していきます。
そもそも地頭力を鍛えるメリットはなんでしょうか?
地頭力を鍛えるメリットは圧倒的に生産性が上がることです。
「え、それだけ?」と思ったそこのあなた。実はこの生産性を上げるのはとてつもないメリットなんです。
例えば誰もが悩むであろう人間関係や仕事。「どうすれば良いんだろう・・・」と悩んでばかりで解決せずストレスが溜まるのを経験したことはありませんか??
でもここに思考力が加われば自分で問題点を探してそこから解決策まで見つけることができます。そのため「悩む」と言うことがなくなりストレスを感じることがなくなります。
また仕事面でも、「ノルマを達成しなきゃ」と焦ってただただ作業をこなしていた日々も思考力を高めると上手くいっている人と自分を比較して自分に何が足りないのかその差を見つけて改善することで効率よく仕事を進められるようになります。
このように思考力が身につくだけでストレスもなくなり、かつ「成果を出す」と言う面で圧倒的に力を発揮できるようになるんです。
どうです??思考力を高めたいと思ってきましたか??
今回はそのフェルミ推定の解き方についてざっくり説明していきます。
0.フェルミ推定とは
まず、フェルミ推定について軽く説明していきます。フェルミ推定とは原子力の父として知られる科学者の「エンリコ・フェルミ」さんが生み出したもので、「電柱の数」や「近くのマックの売り上げ」など一見わかるはずのない数字を限られた情報や体験から概算すると言うものです。
問題解決能力が試されるため、正確な答えを当てる必要はなくその答えを出すまでにどのような考え方を用いたかが重要になります。
自分で考える力を測ることができるのでコンサル会社の面接でもよく使われているものでもあります。
「フェルミ推定」の概要がわかったところでここからは実際の解き方についてみていきましょう!。
1.フェルミ推定の構成
まずフェルミ推定をとく構成をみていきましょう。
フェルミ推定は主に5ステップで問題を解いていきます。その構成は
1.前提確認
2.アプローチ設定
3.モデル化
4.計画実行
5.現実性検証
です。
この型に当てはめるだけなので実は意外と簡単に解くことができちゃうんです。では早速その解き方をみていきましょう。
2.前提確認
まず例題を「日本の猫の数」としてみましょう。ここでいきなり猫の数を計算し出すのは正直不可能です。
なぜなら一言で「猫」と言っても野良猫も飼い猫も保護施設にも猫はいるからです。ある程度の条件を持って「猫」の範囲を決めなければ計算することができないんです。
そしてこの「猫」と言うものに対してどこまでの範囲を言うのかを定義するのが前提確認です。ここでは飼い猫の数を「猫」としてみましょう。
3.アプローチ設定
次はアプローチ設定です。アプローチ設定はどのように求めていくかを決めていくステップです。
例えば、マラソンで考えてみましょう。もし3kmのコースがあったとしてあなたはスタートを全力疾走で切るでしょうか?
そんなのはあり得ないですよね?3km先にゴールがあるならそこまで体力が持つスピードでスタートを切ると思います。
フェルミ推定も同じです。いきなり計算をし始めるのではなくまずは走り方から決めていく必要があるんです。
「日本にネコは何匹いるか?」という問題に対し、「飼われている猫の数」に範囲を限定した場合であれば、
日本における猫の数=日本の世帯数×猫の平均所有数
という式になります。猫は一人ひとり飼っているものではなくその家庭で飼っているものなので「個人」ではなく「世帯」として計算していきます。
このようにアプローチ設定では「何をベースに数えるのか」を明確にする必要があります。ベースとは今回で言えば日本の世帯数から考えるので「世帯ベース」、日本の面積から考える場合であれば「面積ベース」の問題と言えます。
これでどのように求めるかを決めることができました。しかし、アプローチ設定ができても猫の数が求まることはありません。より正確に数を求めるためには確かな根拠をしめさなくてはなりません。
そこで次のステップでもっと細かく式を立てていきましょう。
4.モデル化
モデル化は日本の世帯数や猫の平均所有数を縦に分解するものです。モデル化の方法はさまざまあると思いますが、例えば
日本の世帯数 × 猫の所有数
↓ ↓
人口÷家族の平均人数 各セグメント毎の猫の所有数
※セグメントは今回は猫を1匹飼っている世帯・2匹の世帯・3匹以上の世帯で分けていきます。
と言うふうになります。アプローチ設定でざっくりした式を立てて、モデル化でより細かい式を立てると言うイメージです。
具体的な数字を入れていくと日本の世帯数は、平均の家族の平均人数を3人として日本の人口は1億3000万人なので
1億3000万÷3≒4300万(世帯)
となり、日本の世帯数は約4300万世帯というように考えられます。
次に猫の所有数を考えてましょう。「飼っている猫の数」と言われてもどこから計算すればいいか分かりませんよね??。そんな時は自分の過去の経験や体験から考えてみるのが効果的です。
例えば過去のクラスの人を思い出してみましょう。クラスの中で猫を飼っている人は何人いたでしょう。
僕のクラスは1クラス30人で猫を飼っている人は2人でした。30人中2人なので
2(人)÷30(人中)×100(%)=0.06666・・・
となり約7パーセントの人が猫を飼っていると想定することができます。
また、猫を飼っている数が必ず1匹と言うわけではなく複数飼っている人もいます。ここでは感覚ベースで1匹だけ飼っている人が40%、2匹飼っている人が30%、3匹以上飼っている人を30%として考えてみます。
ここまでの考察で日本の世帯数と、猫を飼っている人の割合、各セグメントの割合を知ることができました。あとはこれを計算するだけです。では次の計算実行に行ってみましょう。
5.計算実行
ここではさっきまでに考えた数字を元に計算をしていきます。これまでの数字を合わせると、
猫を1匹飼っている世帯の数は
日本の世帯数(4300万世帯)×猫の所有率(7%)×1匹×1匹飼っている人の割合(40%)≒120万(匹)
猫を2匹飼っている世帯の数は
日本の世帯数(4300万世帯)×猫の所有率(7%)×2匹×2匹飼っている人の割合(30%)≒180万(匹)
猫を3匹以上飼っている世帯(平均所有数を4とします)の数は
日本の世帯数(4300万世帯)×猫の所有率(7%)×4匹×3匹以上飼っている人の割合(30%)≒360万(匹)
これら3つを足すと、
120万(匹)+180万(匹)+360万(匹)=660万(匹)
となりました。
ここで「あ〜終わった〜」となるのは少し待ってください。ここまでの計算をしても結局この正確さがわからないと意味がありません。なので最後に現実性があるか検証を行っていきましょう。
6.現実性検証
「飼われている猫の数」と検索すると、一般社団法人ペットフード協会が調べたデータでは2020年時点で猫の総飼育数は964万5先頭と言う結果でした。
僕が計算した660万匹も良い線を行っていることが分かります。
この結果から「もしかしたら猫の飼育率はもっと高いのかも」や「猫の所有数はもっと多いのかも」と気づきを得ることができます。
また、このフェルミ推定では正解を出すことが目的ではなくそこにいくまでの「考え方」を大事にしています。初めはわかるはずもないと思っていたものでもこのようにある程度のロジックを立てれば近い数字を導き出すことができるんです。
なんかすごいと思いません??笑
このフェルミ推定を続けることで普段から考える力を身につけることができるのでぜひやってみてください!!。あなたにとって思考力を身につけることは将来必ず役に立つと確信を持って言えます。
楽しみながら思考力も鍛えられるフェルミ推定でキャリアアップを一緒に目指していきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました🙇♂️
ではまた!!
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