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【全文無料】エクソシスターに入れたり出したりした話

どうも、草間大作です。
「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」楽しんでますか。

普通に面白過ぎてマスターデュエルどころではないです。
WCS予選が始まったことすら気づきませんでした。

というわけでこの地獄環境の中で一秒でも長くティアキンをやりたいという中で、WCS予選41戦32勝(勝率78%)という中々の成績を叩き出したのでnoteにしたためて自慢しておこうと思った次第です。

なお本記事は遊戯王マスターデュエルSeason17(以下S17)、及びWCS2023環境における【エクソシスター】の構築論の話です。決してエッチな話はしません
ご理解のほどよろしくお願いいたします。

……

はじめに

さて、【エクソシスター】(以下エクソ)にとって今期は本当に厳しい環境ですね。

その要因としては主に、
・システム的に有利なはずの【ティアラメンツ】のパワーが高すぎて返せないor簡単に捲られる場合がある。
・【ティアラメンツ】を意識しすぎた構築をすると【ふわんだりぃず】【メタビ】等に当たった際に腐り札が増える。
・「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」がおもしろすぎる。
今月は筆者が20連勤の末に親知らずの抜歯手術を控えている。
という4つの理由が挙げられます。
後ろ2つが特に致命的ですね。

しかしエクソにとって、実は多種多様な手札誘発と着地狩り飛び交う【スプライト】環境の方が今よりだいぶ苦しかったので、ようやく訪れた百合咲き乱れる春を大事にしていきたいものです。

その他にも今期エクソを使う利点として、ゼルダのおかげでMDのモチベが全く上がらないのをイレーヌの豊満な肉体で誤魔化し、抜歯手術への恐怖を「歯科医がマルファだったらいいなという妄想で満たすことができます。

今環境において【エクソシスター】というデッキ選択がいかに正しいかお分かりでしょうか。

まあパックからティアラ出なかったから仕方なくエクソ握ってるだけなんですけどね。

S17の【エクソシスター】について

まずエクソというデッキの際たる特徴として、「どんなにプレイヤーが上手くとも最終盤面はマニフィカ+リタニアであり、それ以上は再現性のない上振れに過ぎない」というものがあります。
初動がそこそこ安定していて「赤霄+バロネス」以上は上振れになる【相剣】に例えられる所以ですね。

加えて、エクソは一連の展開の中で後続の確保が安定しておらず、一度崩されると立て直しが非常に厳しいボードアドバンテージ寄りのデッキです。
つまりエクソにおいては場面場面のプレイングよりもまず最初に引く5~6枚のバランス……すなわち構築で勝負が決すると考えて良いかと思います。ポーカーかな?

若干ネガキャンっぽい書き出しになりましたが、目下大流行中のティアラに対してそこそこ強烈なメタ性能を有していることから世間的にtier2~3程度のパワーはあるとみられています。

その理由としては、まずエクソの共通効果として

②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。 「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

というものがあります。

相手依存効果のため【スプライト】環境ではケアされまくりでどうしようもありませんでしたが、ティアラ相手なら発動し放題です。

この効果によって損失を抑えつつ「エクソシスター」Xモンスターを召喚し、「エクソシスター・アソフィール」を成立させます。

X召喚ターンに墓地のカード効果を封じる

これでそのターン中の墓地効果をシャットアウトできるので、ティアラの展開を完全にストップすることができます。

相手がティアラと見るや否や全力でアソフィール成立を狙い、封殺勝ちを目指す」がS17エクソの基本プランと言えるでしょう。

また、環境は完全に「ティアラvsティアラメタ」という構図なので、ティアラ以外にも
・【ふわんだりぃず】
・【メタビート】
・【エクソシスター】(ミラー)
あたりは押さえておく必要があるでしょう。
【ヌメロン】は無視するものとします。

なので本記事は上記デッキに対しての構築バランスを突き詰めるために採用したカードとその所感を備忘録的に羅列していきますので、全国1億人のエクソ使いの参考になれば幸いです。

では本題です。

構築

入れたり出したりしたモノ

モンスター編

絶火の大賢者ゾロア

なんかごちゃごちゃ書いてますが、要は手札か墓地から対象取らずに魔法使い族を特殊召喚しつつ、おまけで追加効果がありますよってこと。

主な追加効果は↓の3種類あります。

後続のゾロアをサーチする。
アレイスター等で悪用されている。
モンスター効果無効。起動効果のため若干遅いが、
ミドラーシュ等の置物系をストップしたい時はこれ。
自身と魔法・罠を破壊する。対神碑やペルレイノを剥がす際はこれ。

あらゆる点でエクソギミックと噛み合う名誉エクソシスター。百合に男が挟まるのだけが欠点。名誉は剥奪させてもらう。

メリットとしては、

①自身は通常召喚のため、マルファの制約(使用ターン、エクソ以外の特殊召喚不可)に引っかからない。
②アルテミスを装備することでエクソが苦手な後続(2枚目のゾロア)をサーチでき、ニンアルル(バック破壊)やサンドリヨン(モンスター効果無効)などの小回りも効く。

という基本的な使い方はもちろんとして、S17独自のメリットとして

③マルファ+ゾロアと引くとミカエリス+アソフィール素材のマニフィカを立てることができるので、相手ターンでのアソフィール成立(墓地封印)が早い。

というものがあります。

なのでよく見るレシピでは2枚採用が多いのですが、2枚初動の確率を増やすために3枚採用は充分ありと判断しました。

ただ、抱擁等の無効系を喰らってしまうと無防備に場に残り、リタニアの発動条件(場にエクソシスターのみ)を阻害するというデメリットがあり、同名SS不可のため重ね引きも痛いです。

ですが40枚デッキにおいて

2枚採用を初手で1枚引き→23.7%
3枚採用を初手で1枚引き→33.7%

なので初手に来る確率は1枚で10%差がつくのに対し、

2枚採用を初手で2枚引き→1.2%
3枚採用を初手で2枚引き→3.6%

なので重ね引きリスクはわずか2.4%差に留まります。

「重ね引きで困った場面」より「初手にあって良かった」と思う場面の方が多いので、体感とも合致していますね。

EX枠を2~3喰うのが欠点ですが、先行でも後攻でも役割があるので強気の3枚採用に。

ミカエリス+アソフィールのルートを取る場合は①ミカエリス→②アソフィールの順で出していくので、ミカエリスのサーチ効果で抱擁チェックを入れます。ここで抱擁我慢できるプレイヤーは心が強い。
もしゾロアに抱擁等のリスクがあるならアーメントをサーチすれば、最低でもアソフィールかジブリ―ルは成立します。ティアラの疑いが濃いならバディスをサーチ。自分のデュエリストとしての勘を信じましょう

ちなみにゾロア+マルファ以外のエクソの場合は抱擁持ってないようにお祈りです。
アーメント🙏(気さくなお祈り)

ゴブリンドバーグ

名誉エクソシスターであるゾロアの互換カード。差別化としては
①EX枠を喰わない
②引っ張ってくるモンスターの効果が有効か無効か
③被っても支障ないか(マルファの制約に引っかかりはするが、ゾロアゾロアでは何もできないのに対しゴブゴブなら1妨害になる)
という部分ですが、抱擁等を喰らうとだいぶキツいのはゾロア同様。
私は同じリスクを背負うならゾロアの方が小回りが利くと判断してます。

百合美少女のゴブリンNTR堕ちは王道シチュではありますが、あえなく不採用に。
ピン差しならこちら、複数ならゾロアが使いやすいかと思います。

まあ幸魂来たらこの議論全部無駄になるんですけどね。

エクソシスター・イレーヌ

イレーヌの名が示す通りあまり積極的に採用したくない1枚。
コストでデッキへ「エクソシスター」カードを戻して1ドロー」なので、無効にされると大変痛い。それを逆手にとって誘発を釣ることも出来るが、まあランクが上がるとまず引っかからないしカード戻してる余裕なんかほとんどないです

ところがこのデッキはマニフィカを立てようとすると2枚初動になるため、デッキ内のエクソ率を出来る限り高めなければなりません。
パークス3、ゾロア3込みで数えると初動を2枚引く確率は、

18枚の場合→75.9%
19枚の場合→79.6%

となり、初動にならない組み合わせ(ソフィア+イレーヌ)があるため実際はもっと下がります。

何度も言っている通りボードアドバンテージを取らねばならないこのデッキで、マニフィカ+リタニアを立てられないこの3.7%は無視できない差です。

というわけでイレーヌはなるべく採用した方がいいと判断しました。
エクソシスター・イレール(激寒)

ちなみにソフィア3イレーヌ1の方がいい説もありますが、ゾロアが絡むとほぼ結局ドローできない上にバディスで呼びたいのがステラエリスより圧倒的にソフィアイレーヌのため、2:2で採用。

幸魂来たらソフィアイレーヌは全部抜くかも。

DDクロウ

人のデッキレシピにはよく入ってるので、猿真似で入れたり出したり。
ティアラメンツにそこそこ有効で、マルファの変身効果を起動できたり、スモールワールドでアトラクターを経由すると全エクソへと繋がったりするいぶし銀。

問題はティアラにそこまで有効じゃないこと
そもそも先行取れたとして、マルファが場に出てるタイミングでティアラの効果を使うプレイヤーはいないので変身目的ではほぼ使用できません

となるとクロウを有効に使いたい場面は後攻なのですが、これ1枚なんぞ焼け石に水。よっぽど事故ってなければティアラの最強展開は止まりません。

もしかしたら私の使い方の問題かもしれませんが、いぶし銀というよりかは「帯に短したすきに長し」状態になっています。
先行取った時にハゥフニスで捲られるのがストレスすぎたので2枚採用ぐらいしてた時期もありましたが、50%しかいないテーマの準制限カードなんか割り切りでいいでしょ(暴論)

というわけで不採用。ムドケルかスカルマイスターのが相性良いと思います。

朔夜しぐれ

誘発娘の中で一番ふっくらしてて可愛い
似た役割の抱擁と比較すると、場が埋まってても使える(特にこっちのターンに不意に出てきたルルカロスやカレイドハートに対して役割がある)こと、それゆえ後手6枚目に引いてきてもある程度強く使えるのが一番のメリット。逆説的に先手だとほぼ抱擁の劣化ですので、4枚目以降の抱擁ではなく「後手用の抱擁」という解釈をしました。

また、その役割で使うとバーンダメージと合わせてキルが取りやすくなるので後攻ワンショットが苦手な(できなくはない)エクソとの相性は良さげ。アトラクターや裂け目下で発動可能なのも◎

……しかし、それはあくまで理想論。
抱擁と違ってふわん、メタビ系には完全に腐るのが特にキツく、「ティアラメタがほぼ通じない」というS17におけるエクソの優位性を捨て去っているように思います。

私の現認識では当たれば大きいが外すこともあるギャンブルカードです。
トーナメントならともかく何百戦もするリーグ戦形式向きではないと判断し、不採用。

灰流うらら

MD稼働以来ほぼ全てのデッキに採用されてきたクイーンオブ手札誘発。
S17ではその採用率に初めて陰りが見えはじめ、私も入れたり出したりしてました。

ティアラの展開力はどうせうららじゃ止まらないから、逆転札や展開札を採用した方が良い」という至極簡単な理屈ですね。

しかしティアラから放たれる犯罪的な増Gや、ふわん、メタビの壺や命削り、エクソミラー等々見ていくと結局出番は結構あるんですよね。
手札誘発共通の利点として、使用率の高い「拮抗勝負」等の除去を受けても妨害数が残るのも評価点です。

「ティアラメタのメタ」として、最近は一周回ってうららフル採用してる方も増えてきた印象です。

より正確にこのカードを評するなら、(あくまでS17においては)ティアラにだけ通用しない手札誘発と言っていいでしょう。

本当に迷いましたが、

①そのティアラが環境の50%近くを占めていること
②エクソはランク4エクシーズを基本にするので、余ったうららを展開に絡められないこと
③ただし汎用性は依然として高い

という三点の理由から、うららピン差しを導きだしました。

基本はGのストップとティアラ以外の初動止めが仕事であり、ティアラの展開の場合は見送ってOKです。
最高の使用感だったのでかなりおすすめです。

増殖するG

宇宙最強手札誘発であるような、そうでもないようなカード。
これを先投げするとアトラクターが撃てなくなるので、対ティアラという視点でみても言うほど万能カードではないです。

【エクソにおける対ティアラで増Gを投げる意義】から今一度確認すると、

まずエクソ的にはルルカロス+サリークが成立するだけでほぼ敗色濃厚です。

たとえ拮抗勝負で飛ばしてもルルカロスが残されると貫通するのに一苦労、貫通したとして妨害盤面がほぼ作れないので次のターンが凌げる確率はかなり低いと言えるでしょう。

ところが、ティアラの最初の特殊召喚にGを投げたらどうでしょう。
もう1,2ドローしたとしてもルルカロス+サリークを成立させられる方が普通にきついのですが、大抵キトカロスでサリークをサーチしてストップしませんか?

そうなればしめたもので、あとは気合で拮抗勝負を引くだけ。
要は「ティアラ相手の拮抗勝負の通りを良くする」が増Gの一番の存在意義です。次点でうらら吐かせるのがお仕事。
逆に言えばGつっぱされて3,4枚ドローしたとしても、拮抗が無ければティアラ盤面を返すことはほぼできません。

となると結構採用枚数は慎重になった方がいいカードだと思います。

うらら同様腐った場合に展開に絡まないという点と、ふわんやメタビ等Gが通じないデッキも多いので3枚採用は自重し2枚へ。
次に増Gのドローで増G引いてきたらバルサン焚いてやるからな

剣神官ムドラ&宿神像ケルドウ


フリーチェーンで墓地からデッキへ3枚ものカードを戻すという、墓地利用デッキを環境から殲滅した大戦犯。
ご存じティアラを活かし、ティアラを殺す問題児たちです。

とはいえティアラ相手に誘発を引けていないときに、後手から何かしようと思ったらこれしかありません。
撃ったGを戻してアトラクター撃てたらいいなといつも思ってますが一度も成功したことないです

今更こいつらの強さを解説するまでもないんですが、エクソにおいてはマルファの変身を起動させたり、都合よくレベル4なので特殊召喚効果を使って無理やりX召喚の素材にすることもできます。

単品素引きがどうしようもなく弱いのでどうしようかと思ってたんですが、最近は相手のデッキタイプが分かるまではアギトケルベクの発動を控えたりそもそも不採用にする賢明な方が増えてきました。本当にありがたい

それに伴いこちらのムドケルはむしろ事故元にしかならないと判断し不採用に。
同じイシズギミック使うならティアラ触ってりゃいいんですよね

魔法編

エクソシスター・カルペティベル

熟練者はよく使うけど自分じゃうまく使えない、料理におけるナンプラーぐらいの立ち位置にいるカード。あれ精子みたいな匂いしない?

攻撃宣言時にバック破壊、X召喚成功時に禁止令と美少女たちが触れない痒い所に手が届く1枚。
ところがバック破壊したいタイミングはもう少し前だし、禁止令を打ちたいタイミングももう少し前。遅刻遅刻~~!!!(パンを咥えて走るエリス)

弱いとは言わないけどS17における想定シチュがピンとこなかったので不採用。
一方で対烙印系はこれがないとリソースが追い付かないので、烙印ティアラが増加してきたら入れざるを得ないなと思っています。

エクソシスター・アーメント

初めて効果読んだときは「弱っ」と思ったものの、いざ回してみると初手にあるときの安心感がすごい

「先行展開に絡めにくいアソフィールをEXから直接引っ張れる」というのが最大の強みで、ティアラが暴れだす前に動きを牽制することができます。

このカードに対する私の解釈では、
①ほぼ先行専用の妨害+1札(神宣などに近い役割)。
②Gやその他誘発等で展開が止まった時の補助(疑似誘発貫通)。
③相手の抱擁や結界波を躱す(捲り札対策)。
という三つの役割を備えています。

「①の使い方ができれば割と強いけど②だとちょっと弱いけど0妨害よりマシ。③は机上の空論だね」という感じ。ほぼ相手ターンにしか使用できないという縛りが良い味出してます。
S17では9割アソフィール、1割ジブリ―ルを呼ぶために使います。

決して弱いカードではないのと、バディスとリタニアを重ね引きした際のサーチ先になるので1枚採用。

コズミック・サイクロン

神碑実装以降一気にバリューをあげた一枚。
エクソシスターは百合鑑賞代として800ライフを支払い、実際に百合絡みを見ることで800ライフを回復する百合豚完全再現テーマとして有名ですが、このカードの発動コストはなんと1000。穴から逃げる精子みたいな絵を見るのが百合鑑賞より価値があるのか?

冗談はさておき、S17ではペルレイノやサリークを安全に飛ばせるカードとして価値が非常に高いですね。ふわんやメタビへの通りも良いです。
ただ、ややピンポイント気味なため採用を何枚にすればいいかずっと絞れず0~3を行ったり来たり。

ただまず間違いなく羽帚より優先されるべきカードなので、まだ羽帚を採用している方は即刻こちらに変えましょう。

エクソシスターに羽帚を撃つ人は地獄へ堕ちるわよ(HSKKZK)

抹殺の指名者

S17では主にGと抱擁弾き。ミラーや対拮抗勝負の出番もなくはない。
ピンポイントすぎるので不採用。

エクソは拮抗勝負が激痛っちゃ激痛ですが、マニフィカを残せば2妨害にはなるので完全に死ぬわけでもないのでこれで対策するほどでもないという。

ソウルドレインが腐って負けるのはメタ読み外した結果だから仕方ないけど、抹殺腐って負けるのは構築の問題だと思ってます。

元々tier1デッキがミラー抑えたり下位デッキを蹂躙するためのカードなので、tier2以下は慎重になった方がいいカードだと思います。

墓穴の指名者

謎のエフェクトが追加されたおかげで遊戯王界待望の「モンスターと絡めるメカクレモブ男」に等しい地位を獲得し、R18ピクチャに引っ張りだことなったそっちの意味でも汎用的な速攻魔法。

うららピン差し、そして抹殺の採用を控えた今、Gを弾けるのはほぼこのカードしかありません。
ティアラに対しても1妨害飛ばせる、ふわん等が相手でも誘発弾いたりすとりー止めたりすることもあるのでまあ完全に腐るとも言えない……と見れる範囲の広さはなかなか。

DDクロウと同じくマルファの変身起動キーにもなります(そんな使い方したことないけど)。

ではなぜこのカードが当落線上にいるかというと答えは簡単で、「後攻の際にほぼ役に立たない」からですね。

エクソにとってティアラから出てくる制圧札の中でも特にゲロ重いのはルルカロスとドラゴスタペリアであり、これを処理する際に墓穴はほぼ絡みません。

要は後手でも使えなくはないが、捲りとしてはまず機能しないんですよね。

とはいえうららピン採用にしたのとバランスを見て、ティアラにも通りがいい墓穴は2枚採用。

次元の裂け目

安い、強い、早い(適用が)の三拍子揃った最強カード。
エクソにこれを採用するのはやや過剰妨害ではないかと思いつつも、今期はティアラメタはもちろんGやドロバ、ヴェーラー弾きまでこなし、ついでに少なくないナチュルやアダマシア春化精も封殺します。

ただし同じことを考えているデッキにはもちろん刺さらない。
エクソが得意な相手には強く、弱い相手には全く刺さらんという類のカードですね。

差すならピンかなーという感じですが、使用感が微妙だったので不採用。
これで勝った時の高揚感がすごいので勘違いしがち

強欲で謙虚な壺

エクソにおいては継戦能力を削って初動率を高めるカード。
2枚初動ゆえに欲しいカードではあるのですが、EX飛ばしが本当に痛い。

特にゾロアとの噛み合いが微妙に悪く、「先行だし使わんやろ」と思って飛ばしたサンドリヨンが無かったせいで負けた、みたいなことが頻発しました。ダメージ減衰で取り切れずに返されて負けたことも。

ただし幸魂が来たらEX3枠空くので普通に採用圏内。

三戦の才

うららの採用率再上昇に伴って価値が増してきた1枚。
コントロール奪取が微妙な(素材化して処理しにくい)エクソにとっては主にピーピング、2ドロー目的で使います。

ピン差ししたものの絶妙に納得がいってない1枚で、「うららやGを意識して採用するならそもそも無効にできる抹殺の方が優先度高いんじゃないかなー」とか、「エクストリオやバロネスを意識するなら結界波のがいいんじゃないかなー」とか思ったり。予選ではスプライトもちらほら見受けられたので。

ただ万能無効を持たないエクソにとってピーピング出来たときのメリットは莫大で、ラヴァゴラー球以外の色んな捲り札をモロに喰らうエクソにとっては「負け筋を潰す」カードは貴重。
私は採用してませんが、カルペティベル(禁止令)との相性も良さげ。拮抗が弱い環境だったらそちらに寄せても面白いかもしれませんね。

コントロール奪取についてもワンショット要因と割り切ってしまえば使えなくはないです。ティアラが最終盤面に☆4を残している場合も無くはない。



罠編

拮抗勝負

先述の通りエクソはボードアドバンテージを取れなければほぼ負け、かつマルファの縛りがキツいので、返し札を採用するなら拮抗か結界波がメインかなーと思います。
心変わりや三戦でコントロール奪っても、それがレベル4でない限りは素材にできないんですよね。ティアラ環境でサンボルライスト羽帚ってのもちょっと厳しい。

対ティアラを意識するならバックやペルレイノも飛ばさないと話にならないので拮抗が理想。

先行初手に拮抗勝負2枚あったりすると頭にきて全抜きするけど、結局ヨリを戻して3投するDV男みたいなムーブを繰り返しています。
被って負けるより無くて困る(あって助かる)方が普通に多いんですよね。

これ3枚入ってないデッキもう使えねえよ……(中毒患者)

無限泡影

0~3枚採用までうろうろと迷いながら、結局フル採用に落ち着いたカード。

テーマ内で汎用的な効果無効がジブリーヌ(ほぼ出ない)しかいないため、それをケアする意味でも極力入れたい。逆に「ボードアドに関与しない」という抱擁の弱点をエクソが綺麗に埋めてくれます。
というか「相手先行→インスペクトボーダー召喚→パリンパリン(LOSE)」を避けられるカードがこれしかねえ

対ティアラではキトカロスをストップしておかないと「メイルゥサーチ→スプライトエルフ→パチンコで落ちたデビフラ蘇生→エクストリオ(魔法・罠無効)」のインチキルートやティアラメンツクライムを加えられて拮抗勝負が通らなくなったり、拮抗勝負後に残ったルルカロス等を損失なく処理するのに必要だったりする。

その他ミラーやふわんに対しても有意義かつ被りもOK。
よって強気の3枚採用。

ソウルドレイン

今期最強の永続罠。
20分強かかるティアラの展開を1分で終わらせられるので、
1枚で実に20分近い時間アドを生み出しているパワーカード

東京都の最低自給(1,072円)で換算すると、なんと撃つだけで357円も得をしている計算になります。

詭弁はさておき、ソウルドレインのメリットとして
①ティアラとふわんを同時に見れてエクソにはノーダメージ。
②ほぼ先行専用札だが1枚で仕事をする(アーメント→アソフィールとの差別化)。
という特徴からS17では得の方が大きいと判断。

ティアラのバックは割ると追加効果があるおかげで、羽帚の採用が控えめになっているゆえにティアラメタの永続系を置きやすいのも追い風ですね。因果応報じゃコラ(豹変)

さすがに被りがしんどいので2枚採用……したかったが、なぜかWCS予選でティアラもふわんもほとんどいなかったため1枚に。

エクソシスター・バディス

百合ップルを唐突にデッキから召喚し、その後百合以外の立ち入りを禁ずる百合豚御用達の罠
「パークス」というエクソにしか許されないパワーカードの裏に隠れた激ヤバカードで、相手の墓地利用にチェーンして放つだけで爆発的なアドバンテージを得ることができます。うららの採用率が低くなっているのも追い風。

ほぼ相手ターンにしか使わないので「マルファ縛り」のデメリットも気にならず、万一使わずにターンが返ってきた場合はワンショットの確率が飛躍的に上がります。また、思わぬ【ヌメロン】との遭遇から咄嗟に身を守ることができたりする結構便利カード。

レシピでは1~2枚採用が多く、3枚ともなるとさすがに稀な印象。

結構初手に欲しい上に上記の理由から2枚被りでもよく、(遅さはあれど)後手でも使えないことはないので3枚採用もありかなーと思いつつも、ミカエリスとパークスからサーチ可能な点も含めて2枚に。採用率が高い拮抗勝負にも弱いですしね。

神の宣告

百合の間に挟まるおじいさん。

相手が使う拮抗勝負や羽帚がキツすぎて一時期入れてたんですが、鑑賞料を払い続けなければならないエクソにはリスク重すぎだし、全体除去はまあ割り切りでいいかと思い抜きました。

なんで爺鑑賞に4000ライフも払わなアカンねん。

マクロコスモス

「☆4をデッキから供給できる裂け目がエクソで弱いわけないじゃん?」という絵空事を並べながら採用した1枚。

出てきたヘリオスがリタニアの発動条件を阻害することに気が付いてすぐ抜きました

除外目的でも罠ゆえの遅さがあるのでアトラクター、裂け目より優先度は低め。神碑が増えてきたらワンチャンあるかも?

現状では非採用。

レッドリブート

「先行取ったのに1ターンに3回抱擁飛んできてレイノハート初動から綺麗に捲られた」のに腹を立てて採用した1枚。

全てのカードの採用理由は「相手を苦しめたいから」か「相手に腹が立ったから」のどちらかです。

先行では抱擁を止めることで展開通し、後攻からはサリーク等を止めつつ破壊せずに再セットさせるので被墓地送り時効果を誘発させず、特にメタビはこれ1枚で半壊します。

苦手な拮抗勝負に対して強く、こちらの拮抗勝負に対するカウンターはストップでき、デメリットで引っ張っぱられた罠はほぼ拮抗で飛ぶのでその辺の相性も◎

しかし冷静になって考えるとライフ半分は重すぎだし、先行展開中にセットされた罠を除去するのにマニフィカの素材を1つ吐かねばならず、結局妨害数が1減るんですよね。

環境的に決して悪いカードではないと思いますが、
・「どうあがいても返せない盤面」を作るのが苦手
・後手から高い確率のワンショットキルができない
という特徴を持つエクソとの相性は悪いとみています。実際の運用でもリブートで一時しのぎをしたもののその後の状況が悪化することが多々ありました。

EX編

アクセスコードトーカー、神聖魔皇后セレーネ、照耀の光霊使いライナ


ゾロア1枚からATK5300+1破壊を生み出せるので、5000アライバルとかファイナルシグマの対策になるかと思って入れてるけど出したことないです。
なぜならアライバルもファイナルシグマも出てこないから

ミラー意識のヴェルズビュートか十二獣ライカ→ワイルドボウからアーゼウスに繋ぐギミックを採用した方がよさげ。

ちなみにファイナルシグマの方は、ジブリーヌのATK800アップの効果を使ってからマニフィカ等で上から処理できます。

総評

今回勝率が高い要因の推察として、
誘発ガン積みの従来のエクソより、拮抗勝負を引きに行く構築にした分デッキがスリムになって初動率が向上したためだと考えています。
イレーヌよりソフィアの体型の方が好みだしね

もうぶっちゃけティアラよりエクソミラーの方が勝率が悪いです。コイントス裏だとほぼ勝てないし表ならほぼ勝つ。

そんなことよりもうデッキ調整してる時間全部ゼルダに回したい

おわりです(環境が)。



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