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月に負け犬

 最近家で何をしているかを自分のために整理しただけの特に面白くないメモです。

雑誌
 
1990年代以前の雑誌を古書店で買い集めるのが趣味です。ペヨトル工房の「Ur」とか西武百貨店の「WAVE」とか写真専門誌「déjà-vu」とかそういう系です。100冊くらい溜まってきたのですが買うだけ買ってちゃんと読んでいなかったので読み進めています。昔の雑誌って広告見るの楽しいですよね。


 
最近読んだ本の中で面白かったものです。すべて今年出た新刊です。

 その中で特に面白かったのがこの本。偶然見つけました。キュレーションに関してまだこんなにいろいろな角度から考えることができたんだと目を見開かされました。目次の一部を抜粋しますがこれだけで伝わると思います。

[第1部]批判力のあるキュレーション―アーティストによるその実践
 Chapter 1■アーティストにとってキュレーションとはなにか
 (椿 昇・藤 浩志・日比野克彦・川俣 正・小林康夫・三木順子)
[第2部]キュラトリアル・ターンの時代のアートのゆくえ
 Chapter 7■グローバリゼーションとコンテンポラリー・アート
 (ペーター・ヴァイベル/三木順子 訳)
[第3部]解釈の創造性―アーティストによるその実践
 Chapter 9■再演される建築、通過者たちのまなざし
 ―ニカ・ラディッチによる映像インスタレーション (市川靖史・高野友実)

映画 
 一時期に比べれば元気がなくてまったく観なくなってしまいましたが、それでもできる範囲で未公開映画を観るようにしています。最近面白かったのはアルゼンチンのAlbertina Carri 監督「Las hijas del fuego」。レズビアンの女性たちがアルゼンチン南部を横断するロードトリップです。まあ正直ぶったまげてしまいました。こんなに力強く何者にも囚われず誰も見たことのない表現があったのかと。

 ラテンアメリカのクィア映画についてはそのうち短くてもいいのでまとめようと思っています。自分がやらなければ誰もやらないと思うので。

 ラテンアメリカ映画といえばコロンビアで撮影した新作「Memoria」が完成したアピチャッポン・ウィーラセタクンですが、2008年のカンヌで審査員を務めたときに「本当はパルム・ドールはルクレシア・マルテルの『頭のない女』が取るべきだと思った」「でも民主的なプロセスで『パリ20区、僕たちのクラス』になったのも悪くなかった」と言っていたのを最近発見して興奮しました。ルクレシア・マルテルは世界一の映画作家だと思っているので。

道路
 
最近ずっと道路をウォッチしています。特に地方高規格道路がいいですね。高速道路は速いけれど整備に莫大な予算がかかる。一般道は安いけれど信号待ちで遅い。その中間にあたるのが地方高規格道路です。自動車専用道路で信号がない、2車線・最高速度60km/hのところが多いがその分建設コストがかからない、ICを短距離に設置するなどの特徴があります。

 今まさに整備が進んでいる最中でちゃんとつながっていない地方高規格道路のカケラが全国に散らばっているのですが、Googleマップでははっきり書かれていないので見落としてしまいます(みやぎ県北高速幹線道路とかひどい)。その実態がひと目でわかる地図や資料がなかなかないので、各自治体の公式ホームページや議会の議事録にあたったり、その地域の人口動態や交通量、ときにはchakuwikiや爆サイ、ドラレコのYoutubeなどを見て研究しています。

トンネル
 
日本には4998mという長さのトンネルが5つもあります。なぜだかわかりますか? 法律で5000mを超えるトンネルは危険物積載車両が通れないのでギリギリのラインを狙うんです。トンネルの歴史は技術の歴史、社会の歴史、人間の歴史です。60年前に中央自動車道がぶち抜こうとしてあきらめた南アルプスに対し人間は今リニアで再び挑もうとしている。夢のある話じゃないですか。

ベース
 適当に好きな曲を耳コピして適当に弾いています。ベースは音楽が構造的に理解できるような気がして楽しいです。どんな物事も構造的に理解したいと常々思っています。大学のとき学園祭でバンドを組んだのですがベースが既にいたのでキーボードをやりました。そのときのベースは大学を辞めてプロになってシューゲイザーバンドを率いています。すごくかっこいいです。あと10年前にもらった電子ドラムがあるので適当に叩いています。

詰将棋
 
突然10年ぶりくらいに詰将棋熱が再燃してきました。小学校の頃から趣味で作っていて中学のとき将棋部の友人と毎日出し合ったりしていました。範囲が広いとキャパを超えるので実戦形が好きです。打ち歩詰め解消の不成や限定合などテーマを決めてやっていますが、今は「打診」をテーマにしたシュッとした実戦形を作れないか試行錯誤しています。詰将棋も下手なりに自分で作ってみると作問の意図を構造的に理解することができる気がします。

B'z
 B'zが歴代の全ライブ映像を一挙放出してくれました。中にはVHS(とレーザーディスク)でしか出ていない映像も配信されていて大変なことになっています。「JUST ANOTHER LIFE」持ってたけどVHSデッキ売るときにもう見ることないと思って売っちゃったんだよな……。一番のオススメは「LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」。デビュー20周年ベスト選曲ツアーのファイナルで26曲中17曲がミリオンヒットの激ヤバセトリです。

野球
 
プロ野球もMLBも高校野球も六大学もなくてつらい日々を過ごしています。ドラフトの評価を懐古して「この世代のショートは5人プロ入りしてU-18日本代表では○○が正ショートだったのにプロでは立場が逆転した」とか「あの高校でエースだった○○は大学で野手転向して○○と同期」とかそんなことばかり覚えています。でもそういうのも野球を構造的に見るひとつのアプローチだと思うんですよね。MLBはプロスペクトやスタッツを追っていれば飽きないです。

ドラえもん
 また大長編を全巻読み返してしまいました。今は単行本を1巻から読み返しています。ドラえもんは日本の宝です。大長編では鉄人兵団が好きです。

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