『不屈の棋士』感想|人工知能があぶり出す「人間らしさ」とは
最近、将棋がアツい。
将棋と言えば自分でも指してなんぼ、という声もすっかり聞かなくなり、最近は「プロの対局を観戦するのが好き」という人も少なくありません。また、漫画やラノベ、小説などで描かれる、棋士の物語を楽しむことだってできる。将棋の楽しみ方はさまざまで、本をきっかけにその世界にハマる人も多いと聞きます。
このたび読んだ大川慎太郎著『不屈の棋士』は、まさにそういった人でも楽しめる将棋本だと言えます。観戦記者である筆者さんが11人の棋士にロングインタビューを敢行し、プロの