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フリーライターの本棚

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フリーランスのライターとして活動する筆者が、読んだ本の感想や読書メモ、おすすめのKindle本セール情報を収めていく「本棚」です。
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#文章術

「推す人」に向けた文章術かと思ったら、「推される側」にもおすすめできる本だった『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』

最近、オタクが書く「イベントレポ」を見かける機会が減った気がする――。そう感じるのは、僕だけだろうか。 もちろん、SNSではありとあらゆるジャンルのオタクが日頃から自由気ままに呟いているし、アニメやオンラインライブの実況だって盛り上がっている。イベントの多い週末になれば、言葉にならないオタクの無数の絶叫がいつだってタイムラインをどんぶらこと流れている。それは間違いない。 しかし一方で、イベント終了後、その心地よい濁流が過ぎ去った後はどうだろう。ぽつりぽつりと感想を書いたn

相手に伝わる文章を書くには?「問い」から始める文章術『伝わる・揺さぶる!文章を書く』

いつだったか、「文章力は社会人の基礎体力」だと書かれている本を読んだ。 たしかに、企業勤めの人間は「文章」に触れる機会が多い。それも、学生時代とは違った意味で。読み書きに割く時間はレポートや論文を執筆していた学生時代のほうが長いかもしれないが、会社では文章を介したコミュニケーションが日常的に行われている。 メールをはじめ、報告書・議事録・稟議書・始末書などなど。会社で目にし、時には自分で書くこともあるこの手の「文章」は、思いのほか多岐にわたる。しかもそれらは、それぞれに異