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家族がニオイを分かるようになってから

家族がニオイを感知するようになってから
〝出かける楽しみ〟が激減しました。

元々キャンプをよくしていたので、
最初の頃は、近くの誰もいない河原へ遊びに行ったりと、キャンプしたりできていました。

しかし、月日と共に
川からも匂うようになってきました。

考えれば、そりゃそうです。

川からニオイがしてきても
気のせいだと思い込みを決めていたのに
娘は止まらない鼻血がドロドロ1時間。
私もグダグダに体調が悪化してしまい
あの時は心底衝撃を受けました‥‥

自然界も侵されていることを実感したからです。

自宅周辺は、以前よりも強い匂いに包まれていていました。

強風の日、これだけ風が強ければ匂わないだろうと犬の散歩に行ったら
東から吹く風が全て甘い匂いの塊で
延々と甘い匂いが吹き続けていた時も
かなり衝撃を受けました。

知人曰く、最近は海も臭いと。
海も場所を選ばないと、お子さんたちの体がアザだらけになるとのことで、
この頃は衝撃を通り越して、絶望感しかありませんでした。

魚や海藻類、特に貝類なんてどうなってしまうのか。

しかし、絶望していても何も始まらないと
新鮮な空気を求めて移住先を探し始めました。

・山の中
・隣近所が見えないほど遠いこと
・自治会の集まりなどが頻繁に無い地域

上記が絶対条件でした。

ネットで見ていても感覚が分かりにくいので、
毎週末、あちこち山の中をドライブ。

色々物件を見て回りました。

マスクには反対ですが、
外出時はマスクをしなければ、大袈裟でなく息ができません。
マスクの弊害はよく理解していますが
シェをそのまま吸い込む害の方が明らかに害なので、外出先は常にマスク。

物件を見るにも
不動産屋さんに会う関係上、
マスクの中に活性炭を入れての内見でした。

どこを見に行っても一長一短で
良いと思うと価格的に無理だったり
別荘地であっても匂いが漂ってきたりと
なかなか決まらず。
疲れて帰れば、自宅周辺は猛臭。

そんな月日を1年以上は過ごしました。

ある時、
ネットで見てはいたけど、なんとも冴えないアパートのような山の中の物件をダメ元で内見しましたら

空気が清らか
隣近所が全くいなくて
台所もお風呂も全て湧き水
外見はアパートのようなのに、
家の中は全てヒノキ張り。
大家さんはもうご年配のため、
10年以上使用していない物件で
室内にシェの残留が全く無い。
しかも、そんなに放置されていたのに室内はとてもきれいで、カビ臭さも本当にわずか。
自宅から車で1時間ちょっとの距離。
別荘地として売り出したものの、人気がなかったようで管理がいない為、管理費もゼロ。

見て30分もしない内に
家族全員、満場一致で決定しました。

車で1時間ちょっとなので
完全移住でなく、二拠点生活ができる。

週末は新鮮な空気の中で
思い存分、深呼吸して過ごせるということが
何よりも嬉しいことでした。

出会えたこの場所は、
なんだか待っていてくれたような
突然贈られたプレゼントのような場所でした。

全て湧き水を使用するため
引き込む菅内を掃除したりポンプを交換し
残置物をこちらで全て処分したり(シェが入るので全て自分たちで行うと申し出ました)
薪ストーブを設置したり、
古い畳を処分して板張りにしたり。

毎週行っては手を加えて、
より快適に過ごせるよう楽しく動きました。

何よりも〝逃げる場所がある〟というのは
心理的に大変大きな救いです。

念のため、湧き水を水質検査へ出しましたが
とてもきれいな良い水質でした。

服について取れないあの匂いも
二曹式洗濯機でガラガラと2.3回洗うと
セスキだけでスッキリ匂いが落ちる。
湧き水は無料なので、気兼ねなく何回でも回せます。

カーテンを洗って木々の間に干した時の幸せは
今でも忘れられません✳︎
あの匂いがしない場所が今はとても貴重です。

しばらく週末は山で暮らす二拠点生活をしていましたが、
日ごと、自宅周辺のニオイは強くなり
次第に、街の自宅へ帰る日が減り、
昨年からは、ほぼずっと山で過ごすようになりました。

娘たちは、元々、自然が大好きな子達なので、
山での生活が、本当に幸せそうです。

私は何年も在宅ワーク一本ですし、
成人している娘もテレワークを選択しました。
病気のある娘は、以前からずっと学校のオンライン授業です。
全てが山で完結します。

旦那だけが、どうしても出勤しなくてはならないのですが、人と会うことが比較的少ない仕事なので、日々解毒しながら家族のために頑張ってくれています。

この場所に辿り着くまで、
世の中的にも個人的にも
本当に色々なことがありました。

打った方はもちろん、
シェを浴びすぎている人の性格変容や攻撃性
すごいスピードの老化
持病の悪化など、枚挙にいとまがありませんでした。

これはもう、仕方ない。

自然の食べ物や栄養素、ミネラルなどの
基本的な体の声に耳を傾けて個々の解毒を
日々、楽しく、生活の中で取り入れることが1番なのではないかなぁと
個人的には思っています。

もちろん、楽しみながらが重要かなと。

眉間にシワを寄せて
必死に解毒情報を探して体に良いものを食べる‥‥
それって、心に良いとは思えません。
心によくないことは、体にいいとは思えません。

心と身体は連動していると実感しています。

私もニオイには本当に参りました。
笑顔が減り、臭くて眉間にシワが寄っていたのではないかと思います。
そんな状態では、身体の不調が良くなる訳がありませんでした。

でも、今思えば、その時間も必要な時間だったんだなと。
臭さに辟易して、グッタリしながら解毒情報を探す姿は、自分にも家族にも幸せであるはずもなく。

そのため、移住場所を探す原動力になったことは
間違いありません。


生きる時間を
少しでも心地よく。

自然に微笑みがでる
毎日を大切に味わい愛でる生活。

これが心身の栄養だなぁと
心から思います。

シェに苛まれている方が
少しでも動き出すキッカケになればなぁという気持ちもあって書きました。

もちろん、個々の環境や収入、家族構成、
みんな違い、また幸せの定義も皆それぞれ違うと思います。

それぞれの形で、最善を。
そう願ってやみません。























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