【FX】2024年相場展望、先週の振り返り&今週(1/1~)の相場観とトレード戦略


先週の振り返り

先週(12/25~12/29)のトレード戦略は、ざっくりと下記の通り。

  • 週前半は様子見、後半は欧米勢の動きを見ながら臨機応変に。

  • ディフェンシブに無理にトレードしない。

先週のマーケットは、すでに年末休暇に入っており注目の経済指標もなかったため、週前半は動意なし。

週後半も、年末・月末・週末というタイミングでもあり、多くの通貨ペアで方向感は出ず。

個人的にもほとんどトレードせず様子見した。

2024年の相場展望

毎年年末になると翌年の相場予想が話題になるが、個人的にはトレードで収益を出していくのにはあまり意味がないという考えなので、エコノミスト予想は参考にせず自分自身も予想はしない。

なお市場予想で多いのは、去年と同じくアメリカの利下げ&景気減速、日本の金融緩和修正などにより、ドル安・円高という予想。

2023年はこのような市場予想と正反対の結果となったが、2024年は実際に欧米各国の政策金利はピークアウトしていること、植田日銀総裁になってから約一年が経ちこれまでの金融政策の点検と総括が進んでいることなど、相場環境は同じではないため、個人的にもある程度ドル安・円高方向の動きにはなりそうだとは考える。

ただし、市場参加者の予想は同じような見方に偏っていることもあるため、へたな市場予想は持たずに状況に応じて臨機応変に立ち回る必要がある。

なお、2024年のFF金利は既に150bpの利下げを織り込んできている。

日銀の金融政策は、中長期的な視点で見れば、利上げはなくとも異常ともいえるこれまでの金融緩和を正常化させることは最低限必要なため、1~4月の間にマイナス金利の解除の可能性が高いと想定。

また、欧米の利下げや景気鈍化が始まる前に将来の金融緩和の余地を作っておいた方が良いといった外部要因、アベノミクスを推し進めてきた自民党の安倍派が政治資金問題で発言力が弱まっていること、2024年の春闘ではそれなりに賃上げが見込まれるといった内部要因的にも、マイナス金利解除の追い風になる環境であるといえる。

ただし、日本の国力・経済力・インフレ圧力・国債利払いなどを総合的に勘案すると、他国のように連続利上げできる状況になるとは想定していない。

くり返しにはなるが、上述のようなざっくりとした相場展望やイメージがあっても、市場予想は意味がないとの考えのため、相場観に固執せず先入観を持たず、相場を見ながら柔軟に対応していきたい。

今週(1/1~)の相場観・トレード戦略

注目の経済指標は下記のとおり。

1/2(火)
仏、独、欧、英、米PMI
1/3(水)
米ISM製造業景況指数、JOLTS求人件数、FOMC議事要旨
1/4(木)
仏・独CPI、米ADP雇用統計、米失業保険申請件数
1/5(金)
欧CPI・PPI、米雇用統計、ISM非製造業景況指数、カナダ新規雇用者数&失業率

2024年の相場は1/2(火)からだが、年明け早々注目の経済指標発表が続く。

まずは欧米勢の動きを見ながらとなるが、日本が正月ムードの中で欧米勢の仕掛けも十分考えられるので、うまく相場に乗っていきたい。

毎年のことではあるが、年初めは決め打ちや相場観を持たずにフラットな視点で、新年一発目のエントリーは慎重かつ丁寧に。

イメージ的には短期トレードで臨機応変に細かくまわしたい。

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