【FX】先週の振り返り&今週(4/29~)の相場観とトレード戦略


先週の振り返り

先週(4/22~4/26)のトレード戦略は、ざっくりと下記の通り。

  • ドル円・クロス円の押し目待ち。

※ 詳細は下記記事にて。

先週はただただ円が暴落した一週間となった。

週前半から、欧米のPMIや豪CPIの結果でクロス円の上昇は続いていたが、決定的だったのは、もっとも注目度が高かった日銀金融政策決定会合と総裁会見。

結果は市場予想通り政策金利は据え置き、毎月の国債買入額も6兆円から減額の意見はでなかった、現在の円安は物価上昇に対して無視できるレベルなど、もはや円安容認と取れる発言が続き円が暴落となった。

先週のトレード戦略は、ドル円・クロス円の押し目待ちだったが、まさに押し目待ちに押し目なしの様相で、日銀会合後ドル円は一気に158円台まで暴騰。

その他クロス円も暴騰し、円全面安の暴落となったが、155円以降はいつ本邦当局の円買い介入が入ってもおかしくないと考えていたので、追いかけて入ることもできず。

その他、ユーロドルを多少スキャルするも微益程度。

ホールドしていたスイス円は、植田総裁の会見を聞いて、171円後半でカットした。

今週(4/29~)の相場観

注目の経済指標は下記のとおり。

4/29(月)
独CPI(速報値)
4/30(火)
豪小売売上高、独・欧第1四半期GDP、欧HICP、加GDP
5/1(水)
RBNZ金融安定報告書公表、RBNZ第1四半期失業率・就業者数&総裁記者会見、米ADP、ISM製造業景況指数、JOLTS求人、FOMC&FRB議長会見、BOC総裁発言
5/2(木)
BOJ議事要旨公表、BOC総裁発言
5/3(金)
米雇用統計、ISM非製造業景況指数、

その他、アマゾン、アップル等の米企業決算が続く。

日本はGW入りとなる中、欧米勢のミセス・ワタナベを狙い撃ちした動きに警戒。

日本の個人投資家は介入期待の逆張り円買いを積み上げていることは、マーケット参加者にとっては周知の事実であるため、さらなる円売りの動きがあってもおかしくない。

ただ、4/23付けでのシカゴ通貨先物の円のNET売りポジションは、約18万枚と過去最大レベルに積み上がっているため、ここからさらに上値を試せるかはわからない。

26日の相場でも、まとまった売りが入るような動きのときは、一気に1~2円下落するだけのパワーがあるため、中東情勢や円買い介入など何がトリガーになるかはわからないが、逆流が起きた場合には激しい動きになるイメージ。

本邦当局の円買い介入に関しては、本邦当局者発言のトーンダウン、イエレン米財務長官の介入はまれであるべき発言、ドル円は1日で3円40銭暴騰と円全面安だったが介入気配がまるでない。

円買い介入できないのか、する気がないのか、はたまた介入するタイミングを計っているのか定かでないが、SNSを眺めれば外国勢からは笑いもの、逆張り円ロング勢の諦め感や通貨危機がトレンドワード入りするなど絶望感が出ている。

ただし、誰もが円買い介入はないと考えたタイミングこそ、絶好の介入チャンスだと思うので、介入の可能性はなくはないと考えている。

現在は、投機筋の円ショートポジションが過去最大、逆張り円ロング勢の駆逐(150円台のショート勢は未だ多いが)、先週金曜のドル円下落率が2%以上と介入の条件は整っている。
また、先週1週間でみてもユーロ円で5円、ポンド円で7円40銭、オージー円4円40銭、スイス円で4円などなど円暴落となっており、いくらイエレン氏から釘を差されていても、通貨防衛と投機的な動きに対応するための円買い介入のスジは通る。

テクニカル的には、ドル円は去年末から引いた上昇チャネルの上限を完全にブレイクしているが、チャネル内まで調整してもおかしくないし、オシレーター系も買われ過ぎが出ている。
その他クロス円も、リーマンショック前高値やアベノミクス後高値など、過去16〜17年の高値圏まで到達してきているのも気になるところ。

また、月火は月末のため、投機筋の利食いやポジション調整も入りやすいタイミングとも言える。

余談だが、SNS上でトレーダーでもないインフルエンサーが、今の円安について私見を述べているのが散見されるが、フラグと取れなくもない(笑)

可能性的に円買い介入があるとすれば、週明け月曜早朝の円ロング勢の強制ロスカット後(あるかは不明)、または月曜か火曜のロンドンフィクシング前後とみる。

個人的には、投機筋に高いところで利確させてオイシイ思いをさせないために、日本の祝日で相場が薄い週明け早々にも入ってもらいたいという期待はあるが、どうなるか見ものである。

今週(4/29~)のトレード戦略

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