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『重力の光』AFTER TALK LAST 10 DAYS:9/22(木)レポート🕊

ゲスト:
🔶奥田伴子(出演者/東八幡キリスト教会)
🔶藤田琴子(母子生活支援施設支援員)
🔶石原海(『重力の光』監督)

☑️藤田琴子
それぞれが本当に愛おしいなと思いながら観ました。「いつか暗闇がなくなる」ではなく、「暗闇の中でも歩ける」という希望を力に生きている人々の生き様にはげまされました。

私の働くところにはDVや虐待、障害などで生きづらさを抱えた人が来る。時にはどうしようもできないこともあって、自分がしんどくなるときもある。でもそれは「私がなんとかできる」とどこかで思っている時。
私はひとりの、ただの人間であって、すべてをどうにかできるわけじゃない。そんな時は「どうか隣にいてください」と祈ることしかできない。活動のなかで祈りに支えられてると思うことはたくさんあって、それでなんとか続けられている。

☑️奥田伴子
この教会へ来て、信仰があるかどうかは関係なくて「神様でもいないとやってられない」みたいな状態があるんだなと感じたし、教会ってそれでいいんだ、と思いました。大なり小なり重いものを抱えながら、しんどいってときに誰かがいたり居場所があったり、そういうことで生きていけるのかなと。

私は幼い頃から教会で過ごして来たので、「祈り」をあたりまえに唱えてきたけれど、この作品を観て改めて「腹の底からの祈りってなんだろう?」と考えさせられました。振り返ると、本気で祈るときって「神様、なんでこんなことするんですか?!」という出来事に出会った時。やりきれなくて祈るーー正直言うと自分にとっての祈りは叫びみたいなもの。

☑️石原海
それは神と共に生きてきた人の言葉だと思う。私にとってキリスト教との出会いは新しい発見、新しい言語を学んでる感覚。お2人はキリスト教ネイティブ、私は第二言語みたいな感じ(笑)。昔からの友人や親友には叫ぶことができるけど、新しい友達には叫べない。ちょっと歩み寄りながら「私のこと愛してくれますかイエス先生…!」みたいな。まだ少し距離があります。

みんな重力の中で生きてる。この映画のタイトルはフランスの思想家シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』もあるし、人間は気を抜くと下に落ちていく存在だ思っている。「大変なことをしてしまった」と思うような時、祈りに力が入る。それで祈っていたらふわっと解放されたような気持ちになることがあって。それで「重力の光」というタイトルにしようと思った。祈ることで問題が解決するわけじゃないけど、落ち続けるよりは。。。たまにはふわっとしたい、って。

『重力の光』AFTER TALK LAST 10 DAYS開催中!!

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