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『重力の光』AFTER TALK LAST 10 DAYS:9/24(土)レポート👁✨

ゲスト:
🔶ermhoi (音楽家)
🔶Julia Shortreed (音楽家)
🔶八木咲 (本作撮影・写真家)

☑️Julia Shortreed
海さんと出演者の方々の関係性でしか撮れない作品だと思う。 自分に起こった出来事を人に話すときの眼差しや言葉が、初めましての人では絶対あそこまで引き出せないもの。海さんだから撮れるストレートさみたいなものがすごく突き刺さって、最初に観たときは勝手に涙が出てきて、晴らしいものを見たなっていう。

海さん、八木さんの撮る笑顔がすごい。劇の中で天使役のカンナちゃんが突然カメラに向かって、ぐっとしばらく見る目、あの目がめちゃくちゃ印象的で、本当のカンナちゃんの…人前でなんか面白いこと言おうとかじゃなくて、素の目を映している。それって多分海ちゃんや八木さんが相手をそういう目で見てるってことですよね。ちゃんとそういう関係性が見える。


☑️ermhoi
抱樸の活動に参加したことがあって、実はこの映画に登場するおっちゃんたちの何人かは話したことがあったんです。警戒心を持たないというかすごく穏やかな人たちで…だからこそ社会でうまく生きれなかった人たち。その彼らが本来持っている純粋さを海ちゃんが引き出していると思う。フィクションなのかノンフィクションなのかわからなくなる不思議な作品ですよね。

この映画を観て改めて思ったんですが、こういう環境が世界のどこかにあることを知れただけで、その事実だけでちょっと救われる。ああいう風にチャンスをまた再びもらって楽しく生きられてる人たちがいるという事実が人を救うような気がして。 この映像はすごい力を持ってると改めて感じました。


☑️八木咲
普通のドキュメンタリー映画ではないですよね。ドキュメンタリーって一般的にもう少し質感が生っぽかったり、自身の生活に近いもの、という存在かと思うんですが、監督がもともとドキュメンタリーを撮る人ではないからこそ、作品として、美しく世界を見せられる。ドキュメンタリーと映画芸術の橋渡しとして間に立って、彼女にしか作れない美しい作品になった。

出演者の方々は今はみんな喜んでくれて、みんなに見てもらいたいねと言ってくれていますが、果たして10年後、20年後はどうか?あんな映画出なければよかったとかあんな映画出たから死にたくなったとか、そういうこともあると思うんですよ。 でも、そういうことを全部わかった上で記録する、そして伝えるという大切さ。彼らの人生を背負うのはすごく怖い。撮ったあと全然眠れなくなったりとか、あーなんてものを撮ってしまったんだろうと思ったりしたけど、それにも勝るのが「この場所を伝えたい」ということ。

『重力の光』AFTER TALK LAST 10 DAYS開催中!!

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