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老人ホームの空室状況は聞く人によって変わる!?そのカラクリとは…

こんにちは!シルバー住宅なびという老人ホーム・高齢者向け住宅の紹介業者をしております、日比野と申します。
日々、老人ホーム・高齢者向け住宅への入居のご相談をいただく中で感じたこと、皆さんにお伝えしたいことを書いていきます

老人ホームを探す時にまずすること

(以下、老人ホーム・高齢者向け住宅・介護施設、全てを総称して『老人ホーム』と表現することにしますね)

皆さんが、もし『老人ホームを探そう!』と思われた時、まず何をしますか?近所の老人ホームに直接聞きに行ったり、そういえばチラシが入っていたなぁ…と思って電話をかけてみたり、知人に聞いてみたり…

『あった、あった、近所にちょうど良さそうなところが。パンフレットに書いてある金額を見ると、お父さんの年金でもいけそう。ここにしよう!』

でもちょっと待って!まず、その老人ホーム、空室ありますか?

老人ホームは新規オープンの施設でもなければ基本的にはすでにお住まいの方がいらっしゃり、かつ、居室数は決まっています。
となると、満床か?空室があるか?まず、確認しないといけませんよね。普通のお家を探す時と同じですね。

私たち紹介業者はご本人様、ご家族様に代わって条件にあった老人ホームをお探ししています。その中で候補になりそうな老人ホームに必ず空室確認を行っています。もうすぐ退院してすぐに老人ホームに入居しないといけないのに、空いている居室がなければ候補に入れて検討するのは現実的ではありませんよね。

『もしもし、そちらの老人ホーム、空室はありますか?』

入居対象者ご本人、またはご家族様が直接、老人ホームに問い合わせた場合。施設長さんや相談員さん、事務員さん等が快く「あぁ、今だったら空きがありますよ」「すみません、現在は満床でして…」と空室状況を教えてくれるでしょう。

問題は、ご本人様・ご家族様以外の方が問い合わせた場合です。

私たち紹介業者は、ご相談を受けたお客様を提携先の老人ホームにご紹介し、紹介した方がご入居された場合、紹介手数料を老人ホームさん側から受け取ることで事業を成立させています。

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そのため、老人ホームさん側からしてみたら、紹介手数料は払わない方がコストが低く入居者獲得ができるわけです。
(余談ですが、都市部では老人ホームの数が多く入居者獲得競争も激しいため、より効率的に自社の老人ホームに合ったお客様を集客するために紹介業者と提携することは必要経費だと考えている老人ホームさんが多いです。)

そのため、空室が少ない状況や経費削減のため紹介手数料を払いたくない!と考えている老人ホームさんに紹介業者が空室を聞くと…

「あぁ、今は満床でしてね、またの機会にお願いします」(本当は空室はある)

ということが起こります。必ずしも当てはまる訳ではありませんが、老人ホームさん側もビジネスですので、相手によって事実とは違うことを伝えなければならないこともあると思います。(重ねて申し上げますが、必ずしも全ての老人ホームさんでこのような回答になるとは限りませんので悪しからず。)

質の悪い紹介業者には本当の空室状況を教えない

老人ホーム側と紹介業者は契約によって業務提携し、入居者様の紹介によって手数料を払う・受け取るという取引を行っています。ですが書面上のことだけでなく、老人ホーム側の担当者と紹介業者の担当者は、入居成約までにさまざまな情報のやり取り、電話連絡、実際に見学同行した時の対応等、会話したり、協力して入居対象者様が安心して暮らせるようにと共同で動いていきます。

もちろん人ですから、
誠実な対応をする感じの良い紹介業者Aさん と
いい加減な対応をする感じの悪い紹介業者Bさん だったら
どちらからより多く紹介を受けたいと思いますか?

これは実際に老人ホームで入居相談の対応をしている方の話ですが、
「紹介業者から最初に聞いていた情報とご本人様の状態がぜんぜん違った」
「老人ホーム見学に遅れてきたのに連絡もない」
「担当者が入居までにご家族様のフォローを何もしてくれない」

といったことがあり、この紹介業者から入居相談があった時にはどんなに空室があったとしても「空いてません」と断ることにしているそうです。

紹介業者は利用しない方がいいのか?

都市部では老人ホームの紹介業者がほんと~~~~~~~~~にたくさんあり、老人ホームを探す際、病院やケアマネさんから利用をお勧めされることも多いと思います。なぜなら、一般の方では条件に合った老人ホームを探すのはなかなか困難な状況だからです。というか、専門にしている私でも新しいことがどんどん出てくるので覚えるのが大変です(;^ω^)

1.そもそも介護保険制度が複雑で分かりにくい
2.新しい老人ホームがどんどん出来るので情報が把握しにくい
3.老人ホームだったらどこでも受け入れしてくれるかと思いきや、ご本人様の状態等によって意外と選べる老人ホームは少なかったりする

ということから、老人ホームを探す際は紹介業者を利用する方が効率的、かつ確実性が高まると思います。

でも前項のような質の悪い紹介業者では困ることが出てくるかもしれない…
では、どのような紹介業者を選ぶといいのでしょうか?

良い紹介業者の選び方

老人ホームを選ぶ前に紹介業者を選ばないといけない、ご家族様は大変ですね(+_+)ちゃんと対応してくれる紹介業者ばかりだったらいいのですが…同じ業界で働く者として、情けないばかりです。
そんな私が考える、少しでもご家族様に寄り添ってくれる紹介業者の選び方ポイントです!

1.専任の担当者が付く
できれば専任で「私が最後まで対応します!」と言ってくれる業者の方がいいでしょう。ご本人様やご家族様の個人情報もお話しすることになるでしょうから、何かある度に違うスタッフに毎度毎度説明するのも大変ですし、不安ですよね。また、その担当者が介護関連資格を取得している方のほうが介護の知識、経験がある可能性が高く信頼できます。

2.細かい質問に電話やメールで答えてくれる
老人ホームの入居までには今までに聞いたことのないような言葉や手続き等もあり「??????」と疑問がたくさん沸いてくると思います。そんな時に担当者が疑問に答えてくれたり、代わりに老人ホームへ質問してくれたりする方だと安心できると思います。

3.見学に同行してくれる
大手紹介業者やネット系紹介業者の場合、老人ホームの見学には同行してくれないこともあります。中には実際、現地に全く行かないまま紹介する業者もあります。その老人ホームに行ったこともないのにおススメされても…と思いませんか?
またほとんどの場合、ご本人様、ご家族様は老人ホーム見学するのは初めてのケースが多いです。何をポイントとして見学すればいいか?何を基準に選べばいいか?分かって見学されるご家族様は少ないと思います。そんな時に同行している紹介業者が説明してくれたら分かりやすく、安心できますよね。

もし、ケアマネジャーさん、病院のソーシャルワーカーさんが担当についておられるならば、きちんと対応してくれる紹介業者を教えてくれると思いますよ。

以上、長くなってしまいましたが、老人ホーム入居を検討されている方の少しでもお役に立てたら幸いです。

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