第2回 柔整理論 2021.4.7
こんにちは(^^)
まだまだ新年度が始まったことに慣れていない人もいますか?
あっという間に冬になって「あ〜もう国試まで10日〜…」とならない様に
今から準備していきましょう!
さて、今日も解説やっていきます!今回は自作イラスト多めです。笑
問題1 完全骨折はどれか。第12回
1.若木骨折
2.陥没骨折
3.亀裂骨折
4.竹節状骨折
よく出る問題です。
完全骨折とは骨が完全に離断した状態を言いましたが、
今回はこの問題では誤り選択肢の不全骨折についてまとめていきます。
不全骨折とは?
不全骨折は以下のものがあります。
それぞれの別名も一応押さえておきましょう。
亀裂骨折 ⇒ 氷裂骨折
若木骨折 ⇒ 生木骨折、緑樹骨折
竹節状骨折 ⇒ 花托骨折、隆起骨折 です。
ちなみに陥凹骨折は若木骨折の一部です。
よって答えは【2】です。
陥没骨折は完全骨折です。
では次の問題。
問題2 骨折数による分類で誤っているのはどれか。第16回
1.複数骨折
2.重複骨折
3.複雑骨折
4.多発骨折
骨折数の問題もよく出題されます。
これも書いてイメージするのが大事ですね。
よって答えは【3】です。
肋骨骨折で多発骨折を起こした際にはフレイルチェストに注意!というのも聞いたことあると思います(^^)
また、複雑骨折=開放性骨折ですので、これも覚えておきましょう!
では最後の問題!
問題3 骨挫傷で正しいのはどれか。第23回
1. 高齢者に特有な損傷である。
2. 疼痛がないのが特徴である。
3. MRIにより診断が可能である。
4. 緻密質に限局した損傷である。
骨挫傷とは?
骨挫傷と言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、
イメージするのは難しいかもしれませんね。
教科書の説明だと、
「海綿質の出血、浮腫、局所の血流増加がみられ、海綿質などの微細な骨折と考えられている。レントゲンやCTでは検出不可能で、MRIでの検出が可能」とあります。よって答えは【3】です。
骨折であるため痛みが伴いますし、スポーツ外傷で骨挫傷はよくみられます。高齢者よりも若者の方がスポーツに触れる機会が多いのもわかると思います。
以下に示すのはACL損傷膝のMRIです。
出典:Preoperative Factors Correlating With Prolonged Range of Motion Deficit After Anterior Cruciate Ligament Reconstruction
October 2010The American Journal of Sports Medicine 38(10):2034-9より
大腿骨顆部の前側と脛骨顆部の後方に高輝度が(白く)見えます。
膝内旋で前十字靱帯(ACL)が切れた際に、この2カ所が衝突して起こります。
受傷に関して昔はKnee in toe out(ニーイントゥーアウト)と言われていましたが、画像解析の力が上がったことで膝内旋で切れることが証明されています。
以上です!
「柔整理論を制する者は国試を制す」これを合い言葉に頑張っていきましょう!!(^_^)
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