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第1回 一般臨床医学 2021.4.2

今日は国家試験で22問出題のある一般臨床医学についてです。

一般臨床は特に、

「過去問に慣れる」

これをキーワードにいきましょう!

過去10年の出題傾向はこちら。

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『視診』がかなり出題されてます。

柔道整復師は、患者さんが来院した際に歩き方など見て判断することも大事になります。

人は見た目で判断してはだめといますが、見た目は重要です!!

顔のことじゃなくてね。笑

さて解説です。

問題1.問診の態度として誤っているのはどれか。

1.話しやすい場をつくる。
2.信頼関係を保つ。
3.プライバシーを守る。
4.最初に特定の疾患を推定する。

医療面接の問題なんてパッと見たらわかる。などと皆さん決めつけてませんか?
それが1番まずいことです。
まさに答えと一致します。答えは【4】です。

間違えは誰にでも起きますからね。。
ですので、決めつけてかかってはいけません。

さて次の問題。

視診についてです。

問題2.マン・ウェルニッケ姿勢として誤っているのはどれか。

1.上肢屈曲
2.凹足
3.下肢伸展
4.尖足

「マンウェルニッケ姿勢=脳卒中」
を答えればいいと言うのがよく出題されますが、
今回のはそれぞれの肢位はどれかと言う問題です。

柔整の教科書では「麻痺側の前腕は強く屈曲し、下肢は痙性となって足が尖足となる」とあります。
下のイラストを参考にしてください。

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歩行や、姿勢というのを見て覚えられたら助かりますが、昨日も書いた通り16歳からは経験したものを特に覚えていくようですので、ぜひ身体を使って動かしながら同じ姿勢をとるような意識をしてみてください。

最後の問題です。

問題3 意識障害でジャパン・コーマ・スケールの10はどれか。

1. 開眼しているが自分の名前がいえない。
2.閉眼しているが呼びかけると開眼する。
3.痛み刺激を与えても全く反応せず閉眼したままである。
4.痛み刺激でも開眼しないが払いのけるような動作をする。

ジャパンコーマスケール(JCS)は意識のレベルを確認するのに用いられるもので以下の通りです。

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(出典:一般臨床医学第3版 医歯薬出版)

名前呼ばれたら目を開ける。痛刺激で目を開けないなど、9種類あります。特に大きく3つに分けて覚えるのがポイントです。

Ⅰ:覚醒

Ⅱ:刺激で覚醒

Ⅲ:刺激しても覚醒しない

あとはⅠは1.2.3の1桁、Ⅱは10.20.30の2桁、Ⅲは100.200.300の3桁です。

これも表を見ながら友達と一緒に同じ動きをしてみましょう。

1. 開眼しているが自分の名前がいえない。
⇒ Ⅰ-3

2.閉眼しているが呼びかけると開眼する。
⇒ Ⅱ-10

3.痛み刺激を与えても全く反応せず閉眼したままである。
⇒ Ⅲ-300

4.痛み刺激でも開眼しないが払いのけるような動作をする。
⇒ Ⅲ-100

となります。

よって答えは【2】です。

ちなみに見当識障害とはわかりますか?
聞いたことはあるけど知らない人が多いです。
忘れがちですのでまとめておきます。

見当識とは?

見当識とは、年月日、時間、季節、場所、人物などの状況を正しく認識する能力です。障害が起きると、今日は何月何日か、今が何時か、今自分がどこにいるのか、誰と話をしているかなどが正確に認識出来なくなるそうです。

ここはどこ?あなたは誰?状態です。これはⅠ−2です。
ここに私はだれ?となるとⅠ-3になるということです。

さて今日はこれでおしまい。

また来週お楽しみに(^^)

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