街と思い出

営業で車を走らせることが増えて1人でいると昔をふと思い出してしまう。友人と過ごした夏の景色や前の恋人と過ごした苦い春の思い出。ずっと同じ街で過ごしてきた私はそれらの記憶が蘇る度に狭い場所で生きていると感じる。かといって今更知らない場所に飛び出す勇気もないし、大事なモノも置いてはいけない。
 心霊スポットでよく行った廃墟、親が夜逃げして友借家を退去、最初から知ってた別れ、でも若さ故の過ちはご愛嬌。苦

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