場末のディサービス(30)ベネズエラ④

息子は現地の幼稚園に通園していた。
朝7時に通園バスが迎えにきて  15時ごろ
帰ってきた。
小さなバスケットに水筒、お弁当を入れて
黄色いバスの中で 近くに住むペドロともめて
バス停に迎えに行くと ペドロが「マック マロ」と
泣きそうな顔で言っていた。息子はいつも元気で わんぱく盛り
3歳の男の子が じっとしてるはずもなく 言葉も通じず
 通園にあたり 私は息子に3つの言葉を教えた。
「ぷっぷ ぴっぴ まえすとら」
これは 「おしっこ うんち せんせい」の意味
この3つが言えれば なんとかなる と。
この3単語は息子の役にたったようで 嫌がりもせず 毎日元気に
バスに乗ってた。
 「ママ、お弁当 おにぎりはやめて!パンにして!」
おにぎりが 珍しいと みんながお弁当を覗きにくるらしい。
お菓子も入れてくる子もいるらしい・・(息子が言うことなので
本人の希望かも)
1か月もすると スペイン語で童謡を歌い、ベネズエラの国家を歌うように
なった。幼稚園から帰宅後も ペドロと遊んでいた。
 そのころ 新しい友達?ができ、毎日「ヘイ!マック!」、
遊ぼうと誘いに来るのだが 息子はその可愛いヤンキー娘が苦手で、
「ママ いないって言って」と嫌がっていた。
 金髪の髪を2つにくくって そばかすが似合う元気な女の子
息子より 少し大きくて 5歳ぐらいだったかも
 息子もベネズエラを楽しんでいた。

帰国して 初めて冬を体験したとき 彼は
「また 冬が 来る?」と聞いた。
物心ついてから ずっと夏。 冬 雪を見てびっくりしただろう

そういえば 休暇でマイアミに行った。 
マイアミも夏だと思って行ったら 冬で 
マイアミビーチには誰もいなかった。寒い~~~😱

 本場のディズニーワールドに行き、親子3人 ミッキーマウスの
厚手のトレーナーを着て ディズニーワールドを楽しんだ。
 息子が まだ3歳で小さかったので
色々なものに 乗れず 残念!!45年ほど前ディズニーワールドの
規模の大きさに驚いた。
 レストランで息子に暖かい牛乳をと思い、英語で注文したのだが、
通じず スペイン語で OK😀
 英語は発音が難しく スペイン語はスペル通りに読むと
割合通じる。ただしRの発音は 巻き舌でないと・・・
おしゃべりなのに、私は 巻き舌が できなかった。

カリブ海に面した マルガリータ島にも休暇で行った。
今思えば 日本にいるときより ずっと多く親子で過ごしていた。
現地のコックさんが 湯がきたての パスタに塩、コショウ ニンニク
オリーブオイルで食べていた。美味しそうだった。
マルガリータは衣類が安いと言われ多分買い物に行ったと思う。
一年中 夏服を着てて 夏服の痛みが激しく買いに行った。
日本から母が小包を送ってくれるのだが 3個に1個は届かなかった。
休暇の候補には エンゼルホールもあったが、
小型機で 滝の近くまで行ってみる と言うことだったので やめた!
そのころ けっこう小型機の事故が多くて 親子三人小型機で事故に
でもあったら・・・と思いやめた。
 ギアナ高地から流れ落ちる エンゼルホールは落差 980メートルほど
滝壺はない 下につくまでに 霧になってるそうだ。
ギアナ高地は時々TVでも取り上げられているが すごい!!
WBCにベネズエラがでているが、野球は盛んで 会社に野球チームが
あって 主人も参加してた。球場の周りは ジャングルで大きな蛇や
イグアナがウロウロしていた。
 熱帯のせいか 植物も昆虫も大きく 変わったものが多かった。
引き出しを開けて手のひらより少し小さなゴキブリを見つけて
そっと引き出しを閉めた。

さあ夕飯の準備をします。

続く


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