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新しくホームページが出来て(優秀なスタッフが作ってくれて)、このブログも新居に移ったが、名前は「ハッシー君の隠れバー」を踏襲している。「隠れバー」の意味は、ひっそりと、目立たず、お忍びで、杯を傾けるという意味である。つまり、ここはハッシー君が世間を気にせず、気楽に本音を語る場なのである。
Twitterでは強烈な自己主張をする人が多いが、僕にはそういう信念がない。本音と言っても、たかが知れたものである。よって「隠れバー」というほどのものでもないのだが、いつも堅苦しい話ばかりしていては疲れるから、時々、脱線めいた話もしたい(そのうち演歌の話もしたいと思っている)。
今日の話題は、寺尾文孝という人が書いた「闇の盾」という本である。サブタイトルは、「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」。新聞広告でこの本の広告を見て、電子版を購入して、すぐ読んだ。物理の本を読むのは時間がかかるが、こういう本はすぐ読めるのである。おそらくゴーストライターによる口述筆記であろうから、その文学性を云々する意味はない。しかし、読んでいて、もちろん嘘はあるかも知れないが、筆者の真面目な気持ちは伝わってくる。書かれていることは大方において事実であろう。そこには、サブタイトルの通り、政治家、財界人、芸能人、ヤクザの切っても切れない縁が実名をどんどん出しながら展開されていく。小気味よい。僕とはまるで無縁の世界であるが、人間の本性とはこういうものだということがよく分かる本である。そして、こういう人たちによって、日本は(あるいは世界は)動かされているのだということが分かる。大金はなくても、豪腕はなくても、世界を動かす力はなくても、ヤクザな世界とは無縁に生きる幸せが感じられる本であった。

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