元巫女てくてく小噺【初めての繋がりは・・・②】

因みに我が家も親族も、宗教的な事に特別熱心な訳ではない。

母親なんて私が御札をお祀りする場所を教える数年前まで、方角も何も関係なく磁石でペタッと冷蔵庫に貼っていたくらいだ。

お詣りには行っても御祈祷を受けたりはしないしお賽銭だって小銭止まり。

挙げ句の果てには私の命名いただいた神社さんの御札さえ、実家にはお祀りしていない。実家に祀られている御札はお祭りの時に頂く氏神様のみだ。

しかも前述の通り、壁にペタッと貼るだけ・・・。

お仏壇はそこそこの物があるけれど神棚は無いのです。

昔は敷地に母屋と離れが有って、母屋には父方の祖父母が住んでおり、そこには神棚があったんですけど、家を建て直してからはお仏壇だけになってしまいました。

ただ庭には祠が有り、お稲荷さんがいらっしゃいます。

・・・信仰心が有る家なのか何なのか不思議な感じですよね？

元々農家だったので、豊作を祈るためお稲荷さんが祀られてるんですけれど、だったら神棚も誂えれば良かったのにと残念でなりません。

お稲荷さんに関しては我が家は過去にトラブルが有ったので家を建て直す際「きちんとしないと駄目だよ」と母親に伝えたのですが神棚に付いては多分大丈夫だろうと何も言わなかったのです・・・。