吃音症の認知と改善方法の考察

こんにちは、じゅっきーです。
今回は私自身が幼い頃から抱えている「吃音症」について執筆していきます。

吃音症とは?

言葉を円滑に話せない症状のことで、
『約20人に1人』の割合で幼児期に発症し、
大体3年程で自然になくなります。

大人になっても症状が残っているのは、
『約100人に1人』と言われています。

原因は、
現在も研究中で、
『確立された治療法はありません』

症状例

吃音症には、主に3つの症状があります。

1つ目は、連発で、
「あああありがとう」というように、
音を連続して発声してしまう症状です。

2つ目は、伸発で、
「あーーりがとう」というように、
音を伸ばして発声してしまう症状です。

3つ目は、難発で、
「..あ..ありがとう」というように、
音を発声することが難しい症状です。

改善方法の考察

改善ポイント
① しっかり呼吸をする。
② 低い声を出す。
③ 緊張しないようにする。

発声の仕組み

深呼吸をして肺に空気を入れる

その空気を使って、声帯を震わせて
音を作り出す

その音は口と鼻を通り、
口の中で舌や唇を動かすことで、
音の形を変える

音が口から出てきて、
話す声になる

簡単に言うと、
息で声帯を震わせて音を作り出し、
口・舌・唇で声に変換しています。

どれだけ口・舌・唇の動きが完璧でも、
息が無ければ声になりません。

《リコーダーの場合》
塞いでいる穴の位置が完璧でも、
息が無ければ音が鳴りません。

《車の場合》
運転スキルが完璧でも、
ガソリンが無ければ車は動きません。

上記の例のように、声を出す燃料となる
「息」が無ければ声を出せないので、
「呼吸」が1番大事になると考えています。

大きい声と高い声

大きい声や高い声を出そうとすると、
声帯に対する圧が強く掛かりやすくなり、
声帯が閉じ過ぎてしまって、
息が上手く流れなくなります。

低い声を出す事により、
息の量を増やすことができ、
吃音の症状が出にくくなると考えています。

吃音の症状が軽くなるとき

症状の種類や重さによって変わりますが、
私は特に以下の3点のときに吃音の症状が軽くなります。

①歌っているとき
②相手が吃音症を認知しているとき
③緊張していないとき

他にも色々ありますが、こんな所だと思います。
まず、①歌っているときですが、滑舌の問題で正しく歌えないことはあっても、難発の症状が発生する事は基本的にありません。
これは恐らくですが、最初に挙げた「呼吸」が話すとき以上にできていて声を出しやすい環境を作れているからだと思います。

次に、②相手が吃音症を認知しているときですが、初対面かつ吃音症を知らない人に吃音の症状を出そうもんなら「この人は変な人なのかな」「ふざけているのかな」と思われる心配がありますが、相手が吃音症を認知している場合は、言葉が詰まってしまっても「吃音の症状が出ているんだな」と思って貰える安心感から、ある程度余裕を持って話せるので、症状が軽くなるのではないかなと思います。

最後に、③緊張していないときですが、家族や親戚、友達と話すときは緊張しないので、独り言と近い感覚で声を出せて吃音の症状が出にくいのではないのかなと思います。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。吃音症の方に遭遇した時のオススメ対応方法を書こうと思いましたが、「話終わるまで待ってほしい」という人と「話したい内容を推測して代弁してほしい」という人など人によって求める事が様々で難しいので、書かないようにしました。ただやって欲しくない事は共通していると思うので、それだけ紹介させて下さい。

「話し難い雰囲気を作る」
これは吃音の有る無しに関係ない事ではありますが、緊張してしまうと余計に吃音が出てしまうので、睨んだり、怖い顔したり、怒ったりなど話し難い雰囲気を作るのは辞めてください。

「冷やかす、笑い物にする」
人によっては、揶揄ってもらった方が話しやすいという方はいますが、ほとんどは「身内限定」だと思います。知らない人から煽られるほど怖いものはないので…。
冷やかしたり、笑ったりされると「また吃音が出たら笑われる…」と考えてしまい吃音をより誘発してしまいます。

笑ったり怒るなどの緊張させる言動を控えていただくだけで、吃音症の方々は話し易くなると思うので、可能であればご配慮を宜しくお願いします。

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