都立高校入試理科化学「塩」対策
都立入試理科化学対策について記事を書く。
以下、平成28年都立入試問題。
では問題文を読むと、
「〔問2〕<結果2>のビーカーDの水溶液が濁った理由を次のP,Qから一つ,ビーカーDの水溶液中の塩の様子をモデルで表したものを次のR,Sから一つ,それぞれ選び,組み合わせたものとして適切なのは,下のア~エのうちではどれか。」
と書かれている。
<結果2>の表から、ビーカーDは
薄い硫酸10㎤に、薄い水酸化バリウム水溶液5㎤加えた
と書かれている。
硫酸と水酸化バリウムの化学式は、以下のとおりになる。
(硫酸)H₂SO₄→2H⁺+SO₄²⁻
(水酸化バリウム)Ba(OH)₂→Ba²⁺+2OH⁻
そしてこの2つを混ぜ合わせると、
(硫酸バリウム)BaSO₄と(水)2H₂O
となる。(硫酸バリウム)BaSO₄は、
水に溶けない
ので、しばらくすると白い沈殿物ができる。
よってP,Qの選択肢はQの、
「化学変化で生じた塩が,水に溶けにくい物質であるため。」
が正解となる。
また(硫酸バリウム)BaSO₄は
電離していない
ので、R,Sの選択肢はSとなる。
つまり答えはエとなる。
今回の問題はけして簡単な問題とは言えないが、理科が得意な子はぜひ取れるようにしたい。
苦手な子はまずこの問題の解説をしっかり理解できるようになっていこう。
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