都立高校入試社会歴史「資料問題」対策
都立入試社会歴史対策について記事を書く。
以下、平成30年都立入試問題。
問題文を読むと、
「〔問2〕(2)支配者は統治をより強固なものにするため,様々な地域の情報を得ることを一層重視し,各地の調査を進めた。とあるが,次の文章は,各地の調査を行った人物の日記の一部を分かりやすく示したものである。この日記に書かれた調査について述べているのは,下のア~エのうちではどれか。」
と書かれているので、まずは資料を確認しよう。以下確認すると、
○寛政12年8月8日,昼,太陽を測り,昼の後より十間縄を以てクナシリ(国後島) ネモロ(根室)他,ところどころの方位を測る。夜は薄曇。
○文化2年8月4日,朝,大曇天。我等,淀小橋より下鳥羽村迄測る。
⇒”測る”というキーワードから、江戸時代後期の伊能忠敬が連想できる。
そこから選択肢を確認していこう。そうすると、
ア 徳川家斉が将軍のときに,幕府は,外国船の来航に備えて海岸線などの調査を進めさせ,我が国の国土の輪郭を描いた全国的な実測図が作成された。
⇒江戸時代後期
イ 豊臣秀吉は,統一したものさしや枡を用いて田畑の面積などを調査する太閤検地を行い,全国の田畑の生産力を石高によって示した。
⇒安土桃山時代
ウ 徳川家康は,江戸を中心とした街道の整備を進め,日本橋からの距離を調査し,東海道や東山道,北陸道の両脇に樹木を植えた塚を一里(約4km)ごとに築き始めた。
⇒江戸時代前期
エ 武田信玄は,領国内の地理的な状況について調査させるとともに,軍が速やかに移動できるよう,高低差や曲がり角を少なくした軍事用の道路を整備した。
⇒戦国時代
よって、答えはアとなる。
今回の問題は、資料のキーワードから冷静に
伊能忠敬
と連想できることがポイントとなる。
少し難易度が高かったように感じるかもしれないが、けして解けない問題ではないからこそ、入試の際はこのような問題も正答できるようにしていこう。
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