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都立入試社会対策について記事を書く。

以下、平成27年都立入試問題。

問題文を読むと

〔問3〕⑶交通路がより一層整備され,食に関する特産物が広範囲に流通するようになり,地域の食文化に大きな影響を与えた。とあるが,次のⅠの文章は,沖縄の伝統料理とその食材についてまとめたものである。Ⅱの略地図は,江戸時代の日本の海上交通路の一部を示したものである。Ⅲの略年表は,江戸時代の日本の海上交通路,薩摩藩,松前藩に関する主な出来事についてまとめたものである。沖縄でとれない食材を使った料理が沖縄で作ることができた理由を Ⅰ~Ⅲの資料を活用し,特産物の流通に着目して,簡単に述べよ。

と書かれているので、Ⅰ~Ⅲの資料を確認し、ポイントを掴んでそれを記述していこう。では以下それぞれの資料を確認していくと、資料Ⅰでは


○沖縄の伝統料理の一つにクーブイリチーがある。 

○クーブイリチーは,水で戻した刻み昆布,豚肉,こんにゃく,油揚げ,かまぼこなどを混ぜて炒め煮にしたものである。
○クーブイリチーの食材の一つである昆布は,主に北海道でとれ,沖縄ではとれない。

以上の太字に注目しよう。そうすると資料Ⅰのポイントとして

沖縄の伝統料理の一つにクーブイリチーであり、その食材の一つである昆布は,主に北海道でとれ,沖縄ではとれない。

という点になる。ではなぜ

「沖縄では取れない昆布が沖縄に入ってきたのか」

というところを次に考察していこう。次に資料Ⅲを以下確認すると

黄色のマーカーに注目しよう。そこから資料Ⅱの地図と照らし合わせていくと

と考えることができる。

よってそこからもう一度記述ポイントをまとめると

資料Ⅰ…沖縄では取れない昆布が沖縄に入ってきたのか?
資料Ⅱ・Ⅲ松前藩の昆布が西回り航路によって大阪へ運ばれる。薩摩藩が大阪で購入した昆布を支配下に置いた沖縄の琉球国で販売した。

となる。そしてそのポイントをまとめた記述をしていくと

幕府による西回り航路の整備に伴い,大阪(大坂)に運ばれた松前藩の特産物である昆布を,薩摩藩が琉球国に持ち込んだから。

が模範解答となる。

このように各資料からポイントを掴み、それを論理的な文章で記述すれば正答できる。

記述問題は慣れていくことでどんどん解けるようになってくるので、ぜひトレーニングを重ねて得意分野になっていこう。

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