都立高校入試理科「糖の分子実験」対策
都立入試理科の「糖の分子実験」対策について書く。
以下、平成29年の都立入試問題。
では問題文を読むと、
と書かれている。
まずは問題文にある〈仮説〉を確認していこう。そうすると、
と書かれている太字に注目していこう。
まず〈仮説〉から確認すると、
なぜ「一定の大きさの微小な穴が多数あいている」と書かれているかというと、それは
がポイントとなる。
だから最後の文に、
と書かれており、つまり
となるので、
を証明するための実験だということを押さえていこう。
そこから選択肢を考えていくと、
(1)と(2)は、
を入れる実験なので、
を観る実験だと考えよう。
よって、(1)は「デンプン溶液と水」で、(2)はデンプンの分子は糖の分子よりも大きいため、穴を通すことができないという事を確認する実験であるので、ビーカーの中の水溶液にデンプンは出ていかないから、ヨウ素液のそのままの色である「茶褐色」が正解となる。
次に(3)と(4)は、
を入れる実験なので、
変化させる実験だと考えよう。
よって、(3)は「デンプン溶液と唾液」で、(4)は糖の分子はデンプンよりも小さいため、穴を通すことができるという事を確認する実験であるので、ビーカーの中の水溶液に糖は出ていくから、ベネジクト液が青色から変化した「赤褐色」が正解となる。
解答は、
となる。
今回の問題は、今までと比較すると
であった。
常に普段から実験に取り組んでいる子はこのような問題をしっかりイメージできるはずだが、そうでないとなかなかイメージがしづらい問題である。
だからこそ、理科はけして知識だけに頼る学習ではなく、普段の学校の授業から実験に取り組むようにしていこう。
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