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都立高校入試理科「酸化銅の還元」対策
都立入試理科「酸化銅の還元」対策について記事を書く。
以下、平成29年の都立入試問題。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18323066/picture_pc_15e812414d0d35f10507ab3d146594af.png?width=800)
では問題を解いていくと、まず問題文を読むと、
「〔問3〕<実験3>で起こった化学変化について,<結果3>を踏まえて,物質Eの名称を挙げて「酸化」と「還元」という語句を用いて簡単に書け。」
と書かれているので、実験3と結果3を確認していこう。そうすると、
<実験3>
<結果1>と<結果2>で,変化しなかった物質Eを特定するために,物質Eと炭素をよく混ぜ合わせて乾いた試験管に入れ,図2の装置で加熱した。このとき,加熱中の石灰水の変化を調べ,加熱後に残った物質を観察した。
<結果3>
気体が発生して石灰水は白く濁り,試験管には赤色の物質が残った。試験管に残った赤色の物質は,固い物でこすると光沢が出た。
と書かれている。そして以上の太字を意識し問題を解いていこう。
では問題を解いていくと、まず物質Eは前回確認したとおり、
酸化銅
となる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18322994/picture_pc_812bb80a8825cdd560cde8eb323e3f1d.png?width=800)
よって、酸化銅に
炭素
を加える化学変化だと押さえよう。
そして、結果3を確認すると、
気体が発生して石灰水は白く濁り
と書かれているので、石灰水を白く濁らせる物質とは
二酸化炭素
となる。また、
試験管には赤色の物質が残った。
と書かれているので、赤色の物質とは
銅
となる。
つまり、上記のことから、酸化銅に炭素を加えると以下の化学反応式となる。
酸化銅+炭素→二酸化炭素+銅
となる。化学式を使うと、
2Cuo+C→Co2+2Cu
となる。そしてこの化学反応式で起こっていることは、
炭素→二酸化炭素(C→Co2)…酸素が結びついたので、酸化された。
酸化銅→銅(2Cuo→2Cu)…酸素を手放したので、還元された。
ということが分かる。
よって、そこから解答すると、
酸化銅は炭素によって還元されて,銅になり,炭素は酸化されて二酸化炭素になった。
が答えとなる。
今回も問題文を実験や結果を読んでいくと、その根拠が問題文に書かれていることがある。
だから、入試で焦ったりして知識を忘れてしまった時なども、ヒントが本文に隠されているので、こういったものをしっかり活用するようにしていこう。
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