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都立入試理科地学対策について記事を書く。

以下、平成31年の都立入試問題。

では問題文を読むと、

〔問4〕 <レポート4>に関して,雲ができるとき空気が上昇するにつれて温度が低くなる理由と,寒冷前線付近で積乱雲が発達する様子について述べたものを組み合わせたものとして適切なのは,次の表のア〜エのうちではどれか。 

と書かれているので、レポート4も確認しよう。

<レポート4> ひょうが降る現象について気象災害の一つに,ひょうによる農作物や建物などへの被害がある。人がけがをする恐れもあるので,建物に避難する必要がある。そこで,ひょうが降る現象について調べることにした。 温められた地表の上空に冷たい空気が入り,温度差が大きくなると,上昇気流が発生することがある。急激な上昇気流により,積乱雲が発達する過程で,地上付近の水蒸気を含んだ空気は上昇するにつれて温度が低くなり,空気中の水蒸気は冷えて水滴になる。水蒸気を含んだ空気の上昇が続くと,水滴は氷の粒となる。氷の粒は周りの水蒸気を取り込んで更に大きくなり,重くなると下降する。下降する途中で,再び上昇気流により上昇することがあり,上昇と下降を繰り返すと大きな氷の粒になる。地上に落ちてきた氷の粒のうち,直径5mm以上のものをひょうと呼び,直径が5cm を超えるものもあることが分かった。 また,積乱雲は寒冷前線付近で生じる上昇気流でもできることが分かった。

では、まずの選択肢である

雲ができるとき空気が上昇するにつれて温度が低くなる理由

について考えていくと、以下の知識を確認しよう。

標高が高い方が、気圧が低くなる。
※山でポテトチップスの袋が膨張するのは、気圧が低くなるため。

よって、選択肢の答えは、

上空では気圧が低く,空気が膨張するから。

となる。次にの選択肢では、

寒冷前線付近で積乱雲が発達する様子

を考えていくと、「積乱雲」の特徴をしっかり押さえよう。積乱雲は、

寒気が暖気に向かって進み,暖気を押し上げて, 上昇気流が起こる。

が正しいので、選択肢の答えはとなる。

また、寒冷前線と温暖前線の特徴を以下にまとめると、

寒冷前線…強い雨が短時間起こる。
温暖前線…弱い雨が長時間起こる。

前回の記事にも、詳細が書かれているので、こちらを確認すると良い。
前回の記事はこちら。

この問題はどちらかというと理論をしっかり理解しながら解いた方が理解できるので、丸暗記は避けるようにしてほしい。

けして簡単な問題ではないが、今まで同様基本的な理解が求められるので、そこを意識してぜひ取り組んでいってほしい。

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