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都立入試社会の歴史年表問題について書いていく。

この年表問題も都立入試では毎回出題されるところではあるが、よく年表問題というと

年号を丸暗記する。

というようなことをやっている受験生がいるが、けしてそのようなことをやってもあまり意味がない。

だから、正しい学習法をしっかり理解しよう。

以下、平成29年の都立入試社会の問題。

では具体的に問題を解いていくと、

前回同様、歴史の解き方を確認しよう。

前回の内容はこちら。

問題文に、

「Iの略年表は室町時代から江戸時代にかけての 繊維に関する主な出来事についてまとめたものである。IIの文章は着物姿の女性が描かれた絵について述べたものである。IIの文章で述べている絵が描かれた時期に当てはまるのはIの略年表中のア~エの時期のうちではどれか。」

と書かれているので、

IIの資料がいつの時期の資料なのか

をまずは確認しよう。

そうすると、IIの資料から

元禄文化を代表する「見返り美人図」には赤い下地に金の糸で刺繍を施した絹の着物に京都の歌舞伎役者が考案した結び方で帯を締めた女性が色鮮やかに描かれている。」

と書かれているのでここから根拠を拾っていこう。

根拠は

元禄文化,見返り美人…17世紀後半から18世紀初め(江戸時代初期)

となる。

よって資料Iを確認すると、答えはウとなる。

もし選択肢がすぐに絞れなかったとしても、江戸時代が1603年からと理解していれば、アは消える。

また化政文化が江戸時代後期なのでが化政文化となる。

そのように、いきなり答えが出せなくても絞りながら答えを出していくのも良い。

常に時代感覚を意識して歴史用語には取り組んでほしい。

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