見出し画像

都立入試問題社会の「世界地理」について記事を書いていく。

前回の記事はこちら。

世界地理攻略の鉄則はとにかく、

「各用語から、どの国のキーワードか」

をしっかり押さえることだ。

実際に今回の問題からも各選択肢のキーワードから「どの国のキーワードか」を理解していこう。

以下、平成29年の都立入試問題。

では問題を解いていくと、まず問題文から

「A~Dの国のそれぞれに当てはまるのは,下の表のア~エのうちではどれか。」

と聞かれているので、A~Dの国がどこになるのかを確認しよう。

確認していくと、

A…メキシコ B…ベトナム C…バングラデシュ D…エジプト

となる。

次にそのA~Dの国が、ア~エのどの選択肢に当てはまるかを確認していこう。

そのためには、

「選択肢の文章から、各国のキーワードを拾う」

ことを意識していこう。

ア~エのキーワードからどの国になるかを確認していくと、太字がそのキーワードで下の矢印がその国となる。


「19世紀末に植民地にされフランス領インドシナとなり,第二次世界大戦後に独立戦争が起 こり,フランスと結んだ休戦協定で南北に分割された後,1976年に社会主義国として統一さ れた。世界有数の米の輸出国であるが,1986年からはドイモイと呼ばれる市場開放政策を進め,近年,工業化が進み,中華人民共和国からこの国に工場を移す外国企業が増えている。
⇒Bのベトナムとなる。


「19世紀までオスマン帝国による支配を受けていたが,その後はこの国に開通した運河の権益を得たイギリスに支配され,ヨーロッパの国々によって人為的な国境線が引かれた。運河は1922年の独立後もイギリスが管理したが,後に撤退した。近年,運河が拡張された他,石油に加え天然ガスも発見されるなど資源が豊富であるため,進出する外国企業が増えている。
⇒Dのエジプトとなる。


「16世紀にムガル帝国に支配され,陸路や海路での交易の拠点となっていった。1971年にパ キスタンから分離して独立国となり,1974年に国際連合に加盟した。産業の中心は農業だが,1980年代末に1億人を超えた人口は,その後も増加を続けており,近年,成長市場として注目され,特に軽工業を扱う外国企業の投資が増えている。
⇒Cのバングラデシュとなる。


標高約2200mに位置する首都は,16世紀まで繁栄していたアステカの遺跡の上に築かれた。1968年に首都で開催された夏季オリンピックでは,この国が工業国に変わりつつある様子が,諸国に示された。近年,石油資源や労働力が豊富なことに加え,隣国の巨大な消費市場へ製品を輸出できるという立地の良さを求め,自動車工場などを設立する外国企業が増えている。」
⇒Aのメキシコとなる。

よって答えは以上のとおりとなる。

このように、各国のキーワードがしっかり分かるようになれば、容易も問題を解くことができる。

「各国のキーワード」

をしっかり押さえていこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?