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都立入試社会の地理記述問題について書いていく。

都立入試ではこの記述問題が必ず出題される。

一番多かった入試では4題も出題され、なんと20点分にもなっていた。

つまりこの記述問題を攻略しなければなかなか高得点が取れないのが都立入試社会の特徴でもある。

以下、平成29年都立入試社会の記述問題。

ではその攻略法のポイントについて以下3つを確認していこう。

①問題文で聞かれていることをしっかり押さえる!
⇒まずは、問題文で記述すべきことをしっかり理解しよう。
②資料を読み取る際は、”違い”や”共通点”を意識する!
⇒資料の読み取り方はこの2つを意識すると書きやすい。
③各資料のポイントを一つずつ押さえ、記述する!
⇒記述する際は、各資料のポイントをしっかり押さえそれを入れていこう。

では具体的に問題を解いていくと、

まず①の本文からしっかり確認していこう。

本文には、

「A村がⅠの取り組みを行った理由についてA村の地形と総人口に占める65歳以上の人口の割合に着目し簡単に述べよ。」

と書かれている。

そのため、太字にした「65歳以上の人口の割合」に着目して資料を見ていこう。

ポイント②③を意識し、資料Ⅱからみていくと、

・2000年から2015年のガソリンスタンド数が2から1へ減少し、1つだけになってしまった。
・また総人口に占める65歳以上の人口の割合は43.4%から56.7%に増えている。

以上から

「ガソリンスタンドの数が1つだけになったが、65歳以上の人口の割合は増加している。」

と押さえよう。

次に資料Ⅰをみると、

「廃業を検討していたガソリンスタンドの事業者に対して存続を要請した。」

とあるので、以上から資料Ⅱのポイントから

「65歳以上の方のためにガソリンスタンドを存続させたい。」

と繋げることができる。

そして最後資料Ⅲから、

ではなぜ「65歳以上の方のためにガソリンスタンドを存続させたい。」のかと繋げていく。

それは、

A村の主な居住地域から、その1つのガソリンスタンドを除いたところは全て、遠方にあることが地図から判断できる。

よって、

「高齢者にとって遠方のガソリンスタンドへいくことは大変」

と理解できる。

ではもう一度以下に資料Ⅰ~Ⅲまでのポイントを整理しよう。

資料Ⅰ…「ガソリンスタンドの存続を要請」
資料Ⅱ…「ガソリンスタンドの数はたった1つになってしまったが、高齢者の割合は増加」
資料Ⅲ…「居住地域近くのガソリンスタンドを除くところはすべて遠方にある。」

あとはそのキーワード3つを繋ぎ合わせれば良い。

よって模範解答は、

「高齢者の割合が増加しているA村は,山間部にあるため,唯一のガソリンスタンドが廃業すると,高齢者などが村外のガソリンスタンドへ行くのに遠くて大変になるから。」

となる。

このように記述は

「キーワードを拾い、繋ぎ合わせる。」

ということがとても重要になる。

そこを意識して取り組んでいこう。

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