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都立入試社会地理対策について記事を書く。

以下、平成30年都立入試問題。

問題文を読むと、

〔問1〕⑴特に,交通の発達は,人と物の移動を一層活発にさせ,人々の生活を豊かなものにした。とあるが,次の表のア~エの文章は,略地図中のA~Dのいずれかの都市の交通の様子とその都市が属する国の歴史などについてまとめたものである。A~Dの都市のそれぞれに当てはまるのは,下の表のア~エのうちではどれか。

と書かれているので、A~Dの都市を確認していこう。以下確認すると、

…アメリカ
…ロシア
…シンガポール
…オランダ

となる。そこからア~エの文を当てはめていこう。そうすると、

都市の交通の様子とその都市が属する国の歴史など  

○この都市は,国境付近に位置し,天然の良港となる地形を生かして軍港が建設(=シベリア鉄道)され,タイガ地帯に敷設された鉄道で20世紀に首都と結ばれ,物流の拠点となっている。

○この国は,1917年に革命が起こった後に社会主義国家となったが,計画経済から市場経済に移行し,現在は豊富な鉱産資源を活用して,経済成長を図っている。
⇒ロシア(B)


○この都市は,国際河川の河口に位置し,水上交通の要衝にあり,大型タンカーが接岸できる埠頭などが整備され,世界有数の貨物量を取り扱う貿易港となっている。

○この国は,1602年に東インド会社を設立して世界の香辛料貿易を主導し ポルダーと呼ばれる干拓地を造成して国土を広げ現在は高い農業生産性と工業技術力を誇っている。
⇒オランダ(D)


○この都市は,年間約12万隻の船舶が航行する国際貿易の要衝である海峡(=マラッカ海峡)に位置し,24時間離着陸が可能な国際空港が建設され,世界各地と結ばれている。

○この国は,19世紀前半にはイギリスの植民地となり,1965年に独立し,現在は公用語の一つである英語を活用して,政府の主導で外国企業を誘致する政策を推進している。
⇒シンガポール(C)


○この都市は,南流する河川の河口(ミシシッピ川)に位置し,港湾都市として発達し,1883年に西部に位置する都市との間に鉄道が敷設され,物流の拠点となっている。

○この国は,ヨーロッパからの移住者などにより1776年に建国され,東部から西部へ開拓を進めるなどして国土を広げ,現在は政治,経済,文化などの面で国際社会をけん引している。
⇒アメリカ(A)

以上の太字に着目しよう。よって解答は、

…ロシア(B)
…オランダ(D)
…シンガポール(C)
…アメリカ(A)

となる。今回の問題も定番となるので、各国の特徴を文章から掴めるようにして得点源にしていこう。

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