私立高校を「第一志望校」にする危険性とは?
「私立高校を第一志望校にする危険性」について書く。
近年は私立高校の授業料無償化に伴い人気が高まっている。
都立入試の状況においても「中堅から下位」の高校が倍率を下げるなど一昔前に比べて都立受験熱は収まってきている。
もちろん私立高校の方が都立高校に比べて手厚さなどもあるため、人気になるのも分かる。
しかし、志望校を決める際に
「いきなり私立高校」
としてしまうのは危険を伴うので、その点について書きたい。
「なぜ危険が伴うのか?」
と言うと、
「私立高校は3科目で受験ができる。」
と思っている人が多いから。
つまり中には、
「都立よりも私立のほうがラク」
と思い込んでいる人がいる。
しかし決してそんな事は無いので「正しく情報」を把握してからどちらの受験にするのかを考えて欲しい。
「なぜ私立は3科目で受験できないのか?」
それは2点理由ある。
1つ目に「単願推薦」においては3科目だけでなく
「5科目,9科目」
と「内申点」を評価する高校が多いからだ。
「3科目受験」だと勘違いしてしまうと、
「通常の学校の定期テストにおいても、3科目だけを頑張れば良い。」
と考えてしまう人がいる。
しかし、私立単願の場合だと内申点が3科目,5科目,9科目など幅広く見られてしまう。
だから私立へ行くとしても都立同様に全科目をしっかり取り組んでいかなければ「単願」での合格は厳しい。
まずはその点をしっかり理解をしてほしい。
2つ目に、私立高校入試の3科目は都立に比べて内容が「圧倒的に」深い。
しかも「大学受験レベル」が出題される。
さらに言うと、都立入試が5科目に対して私立は3科目にかかわらず「勉強時間量」も
「都立以上」
にやらなければ決して仕上がらない高度な内容になっている。
つまり私立を選択する方が圧倒的に大変。
またもし「併願優遇」なく「一般入試」受験をするのであれば、大学入試と同様に
「不合格になる可能性が非常に高い」
ので、もし「第1志望群」に合格できなければ「第2志望群」もしくは「第3志望群」に進学する可能性もある。
つまり「リスクが高い」のは私立入試のほうになる。
だからその点を考慮した上で私立を受験したいのであれば「戦略的」に考えていてほしい。
個人的な意見として「ではどうした方が良いか?」と言うと、
「都立と私立を両方とも受けられるレベル」
にしておくことだ。
「もし私立がダメでも都立に行ける」
というような選択肢を持っておくことが重要になる。
つまり「都立入試を受ける子と同様な戦略」で普段の学校での
「定期テスト,小テスト,授業態度等」
をしっかり行い内申点を確保するべき。
それにより私立の単願,併願優遇だけではなく、もし万が一私立入試が上手くいかなくても都立を受験することだって可能になってくるから。
だからぜひ高校受験をするのであれば、大切なこととして
「選択肢を広く」
することをおさえてほしい。
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