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弱さを生む経験は、かけがえのない財産だ

ふと
私は弱い、と思う

そんな瞬間を生産していく装置のような経験が心にある。

それは、これとこれ!って列挙できるようなハッキリとした経験というより、
過去にあった他者との関係性から自分が受けた影響…といった、ぼんやりしたものかもしれない。

ただ、私は弱いと思うこと、そのことについて考えたくて書いている。

人は、他者と共有できる感情を見出して、つながりを深くする。弱さはその1つで、弱さを共有して出来る繋がりは強く柔らかい。

ボロボロで、触れたら砕け散ってしまいそうな時でも、あなたの弱さを知るこの繋がりは、優しく受け止めようとする。

弱さを他者と共有することは、あなたの足元に柔らかな地面をつくる。
高く飛ぼうとするとき、失速して硬い地面に打ち付けられる恐怖を和らげてくれる。

だから、他者と弱さを共有することは、怖くても大切なこと。他者と繋がる、その弱さを生み出す経験は、かけがえのない宝物なのだ。

そして、共有することが出来ない弱さもまた、大切な宝だ。
決して壊さず、ごてごてと装飾もせず、心の内に静かに、その美しい宝物を置いておこう。

それは、見えることない他者の心の内にも、美しい宝物があることを教えてくれる。

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