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新型グラベルキング X1発表!

2024年3月1日(金)正午に発表されたパナレーサーグラベルキングの新モデル、従来からのスタンダード(いわゆる無印)、SS、SKのパターンに、今回、新パターンのX1が新たなフラッグシップモデルとして加わりました!

そしてそれぞれのパターンに、スタンダード、+(プラス)、Rというバリエーションができました。今回装着したのは、X1のスタンダードです。+は耐パンク性能が高められたモデル、Rは軽量でレーシーなモデル、スタンダードは文字どおり標準的なモデルになります。新しいラインナップを整理した表は以下のとおりです。従来モデルも素材が変わってるので、全面リニューアルといっていいですね。

新グラベルキングモデル一覧

下の写真の説明のように、今回試すX1スタンダードの開発のコンセプトは、耐パンク性能がありながらしなやか、低い転がり抵抗でありながらオンロード&オフロードで高いグリップ力という、一見矛盾しそうな内容です(笑)。
さらに、チューブレスレディタイヤの永遠のテーマ?みたいになってるフロアポンプで装着できる装着性の高さも追求しているとのこと(従来パターンのものも含めて新しい金型で作っており、他のモデルも同じく装着性が向上しているとのことです)。
今回は実際装着して乗ってみて、これらの開発コンセプトが実現されているか試してみたいと思います。

グラベルキングX1スタンダード

パッケージも新しくなりました。後の動画でも触れてますが、こんなに小さく折りたたまれて箱に入っているのに、出したらすぐに変な癖がなくまんまるになりました。このへんにも進化を感じます。はめやすさにも直結しますね。

新グラベルキングパッケージ
グラベルキングX1スタンダード

見てのとおり、ロゴが一新されて雰囲気が変わりました。そしてX1のパターンを見ると、サイドノブがゴツゴツしてかなり大きくて、コーナリングでしっかり刺さってグリップしそうです。また、センターには連続的にノブがあるので、転がり抵抗も低そうです。そのあたりの詳細は後記の実走テスト動画で。

で、開発コンセプトの一つの装着性のインプレッションです。チューブレスレディ(TLR)タイヤを使い始めるときに最初のハードルになるのが「ビード上げ」ですよね。従来モデルのグラベルキングについては、周囲から「全然ビードが上がらない!」という声も実際にまあまあ聞きました。

かくいう自分も、従来はもっぱらブースター付きのポンプ(トピークのジョーブローブースター)を使ってビードを上げていて、グラベルバイク用のタイヤやマウンテンバイク用タイヤで、フロアポンプでビードを上げたことはありませんでした。それでもそこそこ苦労することもしばしば。

しかし! 今回のモデル、試作サンプル段階から使わせていただいてましたが、全てのサンプルがフロアポンプでビードが上がったし、今回ご提供いただいたX1スタンダードについても、フロアポンプで問題なくビードが上がりました。ちなみにビードワックスやローション、石鹼水などは一切使っていません。

今回のタイヤ装着作業は動画を撮りながら行いました。パツン!とビードが上がる瞬間は気持ちいいですよね。

グラベルバイク用タイヤのTLRはビード上げが大変だから、、、ということで敬遠していた人も多いんじゃないかと思いますが、このタイヤでグラベルバイクでのTLR導入における大きなハードルが一つ、ほぼ解消したんじゃないかと思います。

また、海外遠征などの際、飛行機でバイクを輸送中に、空気圧を落とし過ぎてビードが落ちるなんてトラブルもあり得ますが(貨物室もある程度与圧されてるんだから、そもそも空気圧を大きく落とす意味なんてあるのか?といつも思ってますが)、持参したフロアポンプで現地でのビード上げも無理なくできそうです。

そして、装着の翌日には近所のグラベルトレイルで実走テスト。インプレッションは5分半ほどの動画にまとめました。

前夜にしっかり雨が降って、当日もほぼ霧雨が降り続く悪天候。雪が残ってるところでは融雪で泥んこのぬかるみとなりました。

山中湖グラベル

でも、いろんな条件の路面で乗ることができて、むしろよいテストになったかもしれませんね。バイクもウェアもがっつり汚れました。でも、タイヤへの泥づまりは案外なかったです。アンバウンドグラベルにも使えるかな。また、ぬるぬるドロドロな路面でもグリップが効いていて不安感なく乗れることがよく分かりました!(苦笑)

Cervélo Áspero5 and GravelKing X1
泥んこグラベルライド

ということでライド終了。グラベルキングX1スタンダードのファーストライドの感想をまとめると以下のとおり。開発コンセプトはしっかり実現されてる感じです!
・ しなやかな乗り心地で衝撃吸収性が非常に気持ちいい !
・ 残雪や泥の路面でもグリップ感がよくて、泥づまりもあまり気にならず!
・ サイドノブが効いていて、コーナーリングがオンザレールな感じ !
・ 登りのダンシングでもスリップすることなくしっかりグリップ !
・ 舗装路での転がり抵抗も良好!

※使用機材
 Bike: Cervélo Áspero5
 Tire: Panaracer GravelKing X1 スタンダード (700 x 40C)
 Shoes: LAKE MXZ304(マイナス15℃まで対応のウインターシューズ)
 Hydration Back Pack: USWE Outlander2
 Camera: GoPro HERO12 Black + MAXレンズモジュラー 2.0 and Insta360 ONE X2

今度は乾燥したグッドコンディションでのグラベルライドで使ってみたいと思います!

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