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JYPS主催 SDGs Youth Ambassador Program 2期生の活動②

~アフリカ日本協議会の稲場雅紀さんによる、アドボカシーで社会の変革を目指す取り組みについての特別講義~



こんにちは!
持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(Japan Youth Platform for Sustainability: JYPS)が主催している、持続可能な社会に向けた次世代リーダー育成プログラム「SDGs Youth Ambassador Program 2021(YAP)」の受講生(JYPS SDGs Youth Ambassador 2期生)阿部 若奈です。


【YAPとは】

SDGs Youth Ambassador Program 2021(以下、YAP)とは、持続可能な社会(SDGsの達成)の実現に向け、ムーブメントを起こす若者を増やす次世代リーダー育成プログラムです。

YAPは2020年から行われ、今年は2期目となっており、44名の30歳以下の若者がSDGsユースアンバサダーとして活動をしています。

アンバサダーは活動期間中に(2021年2月末~7月末)様々なセクターで活躍されている専門家の方々からの講義を受けたり、自身らでSDGsの普及啓発を目的としたイベント企画運営を行う中で「社会におけるSDGsの存在意義」や、「若者がSDGs達成へ向けアクションを起こす意義」を見出します!


今回は2021年3月13日に行われた、アフリカ日本協議会で理事・国際保健部門ディレクターを務める稲場雅紀さんの、アドボカシーで社会の変革を目指す取り組みについての特別講義についてお伝えします。


【講義内容】

①アドボカシー(Advocacy)とはなにか

アドボカシー的な行動とは:
アドボカシーとは主張や提案をして多くの人に関わる公共・民間の仕組みを変えていくこと

②同性愛者の人権確立のための取り組み

東京都青年の家事件の例:
・「動くゲイとレズビアンの会」が問題提起した権利の格差
・社会全体で国の認識を注意して見ることが重要

③社会的マイノリティのための取り組み

横浜寿市のドヤ街の例:
・労働問題と、人権、労働権、国民に与えられた権利を守るための提言
・刑務所や拘置所、外国人の収容所、精神病院など、人を強制的に収容する施設内で起こる人権問題


④アドボカシーには様々なアプローチがある

・課題の認識 ー 問題意識を持つ事で改善するべき問題として成立する
・社会問題は国家権力との間で起こる場合だけではない

⑤SDGsの取り組みを評価する国内の仕組み

・SDGsを推進するための法律は現在ない
・内閣官房に設置されている「SDGs推進円卓会議」には若者が参画できていない


【感想・考察】

ある社会問題に直面したとき、社会の仕組みや一般的に当たり前とされる価値観によって問題が表面化しない現象はよく起きる。当事者が社会的マイノリティの場合はなおさらだ。

しかし、一般的な価値観は時代に左右されやすく曖昧なものでもある。だからこそ問題を問題として認識し社会に提言する必要がある。

今回稲場氏に教わったのは、アドボカシーが社会の価値観に切り込む手段になること、行動を起こすことが同じ問題を抱える他者の支援に繋がるということだ。

数々の事例をお聞きし、社会の価値観を変えることの難しさを改めて感じるとともに、少数派が世間に対して声をあげることの意味を考えさせられた。自分もその声を拾える社会の一員でありたい。


次回予告

次回の投稿では、特別講義② ヒューライツ大阪さんの「SDGsと女性の人権」についてレポートします!


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