年度はじめからここまでの雑感&育休取得について
年度はじめの怒涛の日々から約3ヶ月が経過した。来週からテスト期間ということで、ようやく一息ついている。
今日はちょっとした隙間時間ができたので、時間潰しに前々から行きたかった海沿いのカフェでこの記事を書いている。
この約3ヶ月、本当に色々なことがあった。一通りまとめてみようと思う。
まずは部活動。前任の主顧問の先生が異動となり、監督を引き受けることになった。
久々の監督業ということでそれなりにプレッシャーもあったが、色々な巡り合わせも重なり、市大会で準優勝という結果を納めることができた。(決して大都市ではないので、そこまで大きな功績ではないのかもしれないが、勤務校では久々の賞状受賞でもある。)
そりゃあもう、年度はじめの忙しさに加えて土日が毎週大会で潰れていくのだから、とてつもなく大変だった。
でも毎週末、生徒たちと勝利を分かち合う瞬間は最高だったし、大変だったけど楽しかったなぁ。
そして体育祭。練習段階ではイマイチなところもあったが、そこは担任として様々な作戦を施したり、クラスでの話し合いを行うなどマネジメントしつつ、当日はあらゆる団体種目で優勝を総なめにした。
にも関わらず、わずかに総合優勝に届かず、悔しさから泣いている生徒もいた。
個人的にはこの体育祭期間の中で体育祭実行委員が日に日に成長し、最終的には堂々と振る舞っていた姿に、ちょっとした感動を覚えたりもした。
何はともあれ、担任としての醍醐味を感じた瞬間でもあった。
この期間と並行して、学校外も含めたある大きな行事の準備にも追われていた。
これが自分の中では、猛烈にストレスだった。一緒に組んでいた担当者は自分以外全員副担で、担任である自分よりも明らかに余裕があるにも関わらず、色々と口出ししてくるくせに自分たちは全然仕事が遂行できていなかった。(仕事がまともにできないから副担にせざるを得ないという見方もできるが…。)
挙げ句の果てには、ほんの小さな仕事を振っただけでテンパったり、嫌そうな顔をされるので、最終的には全て自分がやった方が早いという判断になり、結果的にやり遂げた。(本当は組織のリーダーとしては良くないのだろうけど…。)
幸いこの状況を分かってくれて、助けようとしてくれる人たちがいたので、そこは心から感謝である。(ちなみにこの時、助けようとしてくれた人たちはもれなく全員担任である。)
そしてこの行事が終わったのと同時期に、妻の妊娠が判明。育休取得に向けて動き出した。
まずは管理職(校長)。この校長は働き方改革反対宣言をかましてほとんどの職員から嫌われているほどの人間なので、年度途中の育休取得には間違いなく反対されると思っていた。
しかし結果は意外と反対で、「おめでとう」とまで言ってくれた。おそらく内心は良い気はしていなかったと思われるが、嘘でも私の思いを受け止めてくれたことが嬉しかった。
続いて学年主任。この学年主任は校長以上に人望がなく、校長以上に否定的な反応が返ってくると予想していた。
しかしこちらも、意外と「残念だけど、仕方ないね。めでたいことだしね。」という反応だった。学年主任の反応の方が本心から言われている気がしたので、自分としては納得できる部分もあった。
何はともあれ、主要な人物への報告は終わったわけだが、ここからまだ学年職員への報告が残っている。
同僚からは間違いなく歓迎されないだろう。何故なら学年職員のほとんどが独身だからだ。(ちなみに先述した学年主任もである。)
そして、彼ら彼女らが否定的な反応を示したとしても、ある意味は当然のことであると思えるし、自分が逆の立場だったらやはり同じような反応を示してしまうと思う。
つまりは、歓迎されない育休の取り方だと覚悟の上で、それでも強い覚悟をもって育休を取得するのである。
おそらく一生に一度しかないこの機会。ここで仕事よりも家族を優先しなかったら、一生後悔すると思った。
それに、男性教員である自分が年度途中にも関わらず育休をとることは、社会的にも意義があることだと思った。
きっとクラスの生徒たちは卒業間近に担任が変わることを残念がるだろう。中には怒りの気持ちを示す者もいるかもしれない。
でも数年後、彼ら彼女らがやがて親になった時、この出来事が勇気を与えることになる者もいるはずだ。
だから私は強い覚悟と自信をもって、子どもが産まれたその日から育休取得することを決めた。
覚悟が決まったからには、今年度の勤務はいよいよ残り6ヶ月を切っている。
残された時間で、自分に何ができるだろう?生徒たちに何が残せるだろう?
実は既に私のクラスでは大きな生徒指導があり、とても難しい案件を抱えている。
この状況を解決し、クラスを良い方向に導いていくことが、育休を取る代わりに神が私に与えた試練だと思える。
やってやるよ。残り6ヶ月、もう一度人生かけて本気で教師をやってやる。
見てろよ、マジで。運命にすら逆らって、6ヶ月後、最高のフィナーレを飾ってやる。
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