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【 大風呂敷を拡げなさい。 】

明治生まれだった祖母 トミばあさん、

コーラが好きだった。

自分が高校時代に
チャップリンが好きになり本を読み漁っていると

ちょくちょく自分の部屋から
チャップリンの本が祖母の部屋に移動しているんです。

何度もあるんで

「 チャップリンなんて興味無いでしょう‼︎
  知ってんの⁈チャップリン。 」

いつも穏やかな祖母がめずらしく強い口調で

【 チャップリンは、私達の時代のひとだ‼︎ 
  私は昭和の初めに神戸で
  チャップリンに逢ったことがるんだ‼︎  】


そんな祖母から
自分が初めてボランティアイベントをしようと
鹿児島で一番大きい会場である、鹿児島アリーナを
まだ企画等もぼんやりの中、
「思い立ったら吉日」
勢いだけで会場を予約して押さえた。

周りの人達は、
“ 大丈夫か?” 
中には頭おかしくなったんじゃない⁈と
ネガティヴな言葉をたくさん浴びせられた。

そんな中、祖母の部屋に呼ばれ
懇々と自分に話をしてくれました。

【 大風呂敷を拡げなさい。
     何か始める時は‼︎   】

大風呂敷を拡げると失敗しても
ハンカチくらいに収まる
ハンカチくらいに拡げると
成功してもハンカチ分しか成らない。
よか風が来ても、ハンカチじゃ
よか風は捕まえきれない。

祖母は、このように自分の胸に打ち込むように
強く短く太くひと息で告げた。

祖母は商売家系でした、
祖母のお爺さんたちが
何か新しい商品や事業展開の時に
よく口にしてた言葉らしい。

自分が25歳の時でした。

ボランティアイベントは

1年目 40万円赤字
2年目 3万円赤字
3年目 コカコーラやファミリーマートやJR九州が
スポンサーにつき黒字展開をさらに拡大
それから15年くらい地元のテレビ番組で
1時間放送されるイベントに発展した。

自分自身にも大きな自分を信じる力が付いた。

あの、祖母の言葉のおかげです。

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