コント「問題の多い料理店」

「いらっしゃいませ ご予約はされていますか？」
「いいえ」
「レビューサイトでのご予約もされていませんか？」
「してないです」
「何名様でしょうか？」
「1人です」
「後からご来店されるお連れ様はいらっしゃいますか？」
「いいえ」
「店内でお召し上がりですか？」
「はい」
「カウンター席でもよろしいでしょうか？」
「どこでもいいです」
「カウンター席は背もたれの無いタイプのイス いわゆるカウンタースツールでのご着席となりますがよろしいでしょうか？」
「はい」
「全店禁煙となっていますがよろしいですか？」
「大丈夫です」
「お席ご案内します」
「長いな めちゃくちゃ聞いてくるじゃん」
「天井が低くなっておりますので頭上にご注意下さい 段差がありますので足元ご注意下さい こちらどうぞ」
客着席
「注文良いですか？」
「はい」
「じゃあカレーライス」
「普通と大盛りがございますがどちらにしますか？」
「じゃあ大盛りで」
「当店の大盛りは普通の店より多いのですが大丈夫ですか？」
「この写真のが大盛りですよね このぐらいなら大丈夫です」
「本当に大丈夫ですか？」
「２段階でここまで聞いてくんなよ 大盛りで大丈夫だって」
「辛さは甘口 普通 辛口からお選びいただけますがどれにしますか？」
「辛口で」
「当店の辛口は…」
「また始まったよ」
「誓約書を書いていただいてよろしいでしょうか？」
「そんなに辛いのかよ じゃあいいよ普通で」
「誓約書を書いていただいてよろしいでしょうか？」
「どっちにしろだな 何これ いかなる事が起きても店を出るまで命の保証は一切しませんって こんな誓約書バンジージャンプ以来だよ」
「決まりなので 申し訳ありません」
「いくらなんでも死ぬことはねぇだろ はい書いた」
「ありがとうございます ご注文カレーライス大盛りの辛さは普通ですね」
「はい」
「少々お待ち下さい」
店員一旦はける
「この店 前に何かやらかしただろ だからやけに確認してくるんだろ」
「お待たせしました 大盛りサイズ普通の辛さのカレーライスでございます ごゆっくりどうぞ」
客しばらくカレーを食べる
「すいません お水もらえますか」
「あっお水！この度は大変申し訳ございました」
「え？どうした？あっ持ってくんの忘れたのね いやそんな深々と頭下げられてもさ」
「お水はセルフサービスとなっております ご不便とは思いますがどうかご理解いただけないでしょうか」
「セルフかよ 分かったよ取りに行くよ」
店員一旦はけて客は水を取りに行く
「今んとこ店も客も誰も悪くねぇぞ しいて言うならセルフと気づかなかった客が悪いからな」
客カレーを食べ終わりレジに向かう
「ごちそうさま」
「800円です」
「アド街は見たという合言葉はよろしいでしょうか？」
「こっちから言っちゃだめでしょ アド街見てないからもういいよ」
「1000円お預かりします お釣り200円です ありがとうございました」
客帰ろうとしたら天井に頭をぶつける
「いてっ」
倒れる
「あーだから言ったのに 誓約書に書いてるでしょ店を出るまで命の保証はしないって」

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