コント『飲み会』

部下「上司さん 上司さん ちょっと良いですか？」
上司「何？上司に上司さんはおかしいだろ」
部下「上司 ちょっとお話良いですか？」
上司「いや二重敬語じゃなくてさ あなたに対して上司はあなた以外全員なんだからみんなこっち向いちゃったよ 何？話って」
部下「来週の金曜日京橋で飲み会を開催するって聞いたんですけど 僕も参加して良いですか」
上司「もちろん良いよ そういえば去年入社した時はご時世的にで飲み会とか出来なかったから今回は1年越しの歓迎会だな そういえば飲めるっけ？」
部下「何をですか？」
上司「そりゃアルコールでしょ」
部下「え？あんなもの飲むんですか？消毒液ですよ」
上司「あぁまだ考え方がコロナ禍だ 飲む方のアルコールだよ」
部下「飲むアルコールなんてあるんですね」
上司「飲むヨーグルトみたいに言うなよ ビールとかチューハイとかそういう酒類だよ」
部下「じゃあ当日買い出しに行ってきます」
上司「飲み屋街まで行ってなんで買い出ししたのを飲むんだよ どこで飲むつもりなんだよ」
部下「僕の高校の同級生が京橋に住んでるんで」
上司「会社の上司を友達の家に連れてくなよ お互い気使うわ 店で飲むの」
部下「あっお店で飲むんですね じゃあご飯食べてきてから参加しますね」
上司「1発目にバーみたいなとこには行かないから ちゃんとご飯もお酒もある店予約してるから」
部下「予約制なんですね 緊張してきたな 何てお店なんですか？」
上司「鳥貴族」
部下「えっ鳥貴族行くんですか？いやいや僕は魚民でも良いですよ 鳥貴族はちょっと緊張します」
上司「何で緊張するの？」
部下「鳥貴族って貴族の鳥ですよね どうしよう何着て行こうかな」
上司「そんな高級レストランじゃないから 鳥貴族に気品なんてないから」
部下「せめて魚民にしましょうよ 魚に庶民の民で魚民ですよね」
上司「魚民は鳥貴族の対義語って考えてたのか そこまで言うなら魚民にするけど」
部下「ちなみにその鳥貴族って何かルールあるんですか？」
上司「ルールなんか無いよ まあしいて言うなら時間制限があることぐらいかな」
部下「時間制限があるんですね」
上司「うん 90分コースで予約してるよ」
部下「90分 サッカーと同じですね 何人で飲み会やるんですか？」
上司「お前含めて5人だな」
部下「1チーム5人か」
上司「何か飲み会をスポーツとして捉えてない？」
部下「負けませんからね」
上司「何と戦ってんだよ 飲み会に勝ち負けなんてないから まあとにかく参加するね」
部下「はい では当日URLとパスワード送って下さいね」
上司「店でリモート飲みしないよ 新型コロナの罪は深いな」

面白かったら購入ボタンを押して投げ銭をして下さい
よろしくお願いします