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黒い祭壇

未成年の時に部屋の片隅に作った黒い祭壇。

黒い祭壇を作ろうと思ったきっかけは、銀色のスカルの置き物を雑貨屋さんで見つけて買ったのがきっかけで、それを夜な夜な見ていたら妄想が止まらなくなって、現実に目に見える形にしたくなったからである。

その為に、わざわざサテンの黒い生地を買いに行ったりもしたし、お父さんにキャンドル立ても買ってもらった。

一番手間がかかったのは、段差のある棚。

色々な物を置いてみたりして試してみたんだけど、なかなか納得いく形にならなくて、仕方がないから自分で作る事にした。

今でも覚えているよ。物凄い暑い日に自転車でホームセンターに木を買いに行った事を。

そこからは試行錯誤の日々。どうすれば理想の形になるのか階段をジッーと見たりして研究した。

設計図を書いてみたり、木にこだわってみたり、ノコギリで切ってみたり、ヤスリで削ってみたり、ペンキで塗装してみたりして完璧な祭壇を作る事に成功した。

今考えたら、相当暇だったんだろうねw

"そんな暇あったら勉強した方が良い"と今だったら思えるけど、その時はそれに全力で集中してるから、それ以外の事は考えられなかった。

自分的には手間暇をかけて作った黒い祭壇が物凄く気に入っていたんだけど、家族には大不評で、心配されて何度か遠回しに気まずい質問もされた。

なんか邪悪な宗教的な感じに見えたんだろうねw

だけど実際は別に意味とか思想とかなくて、単純に物作りにハマっただけだったんだよ。たまたま時期が思春期の時期だったから、ダークな感じになっただけ。

つまり、単なる成長の過程の一コマに過ぎない。

よくある事だろ?若い頃は謎に不健康がなんかちょっと格好良いと思ったりしなかった?健康に勝るものなどないのに、その逆が妙にギラついて光って見えるみたいな感じ。

それでね、お父さんは今でも”Jyoはキャンドル立てが好き”だと思っている。その証拠にこの間キャンドル立てをもらったw あの黒い祭壇の記憶が色濃く残ってしまっているんだろうねw

それとほぼ同時に弟に非常に立派な鹿のスカルをもらった。(その他にも色々な物をもらった。)

目にした瞬間にソワソワした…

設計図が浮かぶ浮かぶ。

これはもう黒い祭壇を作れって事なのかなw

それにしても立派な鹿のスカルだな。形も質感もサイズも全てが美しい。特に、左右均等に尖った角が迫力があって格好良い。

…さぞかし可愛い子だったんだろうな。

予期せぬタイミングで宝物が2つも増えて嬉しい(⸝⸝- -⸝⸝)♡


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