ウォーズ昇段の停滞期を脱した勉強法
2020年にウォーズ二段に昇段後〜2022年の2年間は、ウォーズの達成率は多少の上下はあるものの概ね変化ありませんでした。棋力の上昇がプラトーに達したと判断し、ここから脱して再び棋力向上していくには新しいことを始めないといけないと思い、自分なりに色々と取り組みました。そしてその甲斐あって2024年になってウォーズ10切れ・10秒三段、3切れ二段に各々昇段しました。ここでは皆様のお役に立つように、ウォーズ二段で長らく停滞していた私が停滞期を脱し三段に上がるまでにやったことをまとめています。初段〜二段くらいで停滞してどうしていいのかわからない諸氏の参考になれば幸いです。
今や私は、「棋力向上の方法というのは実はすでに確立している」と思っています。停滞期の間、私は〜ヶ月で〜段に昇段する方法みたいなブログが巷にあればほとんど読み漁りましたし、Kindleでもエフェクトマンさんの「将棋上達法を改善する上達法のヒント」をはじめ、clickshogiさんの「アマチュアの将棋上達法」、といとさんの「読まない将棋の実戦集」と将棋の上達法に関する書籍を読み漁りました(これら3冊は以下の私のnoteを読むより棋力向上に有用かもしれません)。そして少し古い本ですが「新・アマ将棋日本一になる法」という書籍も読みました。アマ日本一にはなれなくても、少なくともウォーズ有段者にはなれる方法が満載です。私はこれらの多くの将棋上達法を読み漁る中で各論の違いはあれど概ね共通点があることに気がつきました。結局これらの書籍から得た知識を要約すると将棋の上達法とは、
1、明らかに格上の相手との実戦(1局を1時間くらいで)と感想戦→駒落ちをするかどうか、駒落ち定跡を覚えるかどうかに関しては諸説あり。
2、詰将棋など→どんな問題をどれくらいやるかは諸説あるが、ハンドブックシリーズなどで比較的短手数の詰将棋を反射で解けるようにすることが重要とされる
3、棋譜並べ→どんな棋譜をどれくらい並べるかは諸説あり。
上記の3つに尽きるわけで何も新しい秘策はありませんでした。
次に実際に自分の取り組んだことを説明します。
1、まず取り組んだのは早指しからの引退です。早指しで棋力が向上するのは一部の人だけで、特に若い人だけだと思います。そこでウォーズは10切れのみを指すこととし、1日の対局は24の15分60秒を1局指して、対局後に検討。次にウォーズ10切れを3局指す。連敗などがあれば3局指すまえに終わることもある。指したりなければクエスト10切れも指す。こちらは1回でも負ければその日は終わり。さらに指したい時は81道場で練習対局。どうしても廃指ししたい時はクエストの5切れを指していました。また所属するLINEオープンチャットのグループ(水土日ランダム対局21時IN)での友対も定期的にやりました。週に2度、明らかに格上の方と15分60秒で2局対戦し、じっくり感想戦をしました。やはり同棋力帯ではなく、明らかに格上の方と指すことで棋力は伸びると思います。
ウォーズ棋士団での活動も活発にし、感想戦を充実させました。指すのをメインにするのではなく、観戦と棋力の高いメンバーの解説を聞くことを中心にしました。
2、詰将棋は、将棋クエストプラス、ぴよ将棋と将皇の実戦詰将棋、詰めチャレ、百鍛将棋の毎日詰将棋を毎日やりました。加えてハンドブックシリーズ7手詰めをやり込みました。他は、寄せの手筋200、美濃崩し200、凌ぎの手筋200、羽生の終盤術3、美濃囲いを極める77の手筋を何度も何度も読み込みました。
3、符号の鬼を先後1回づつやる(これにより棋書を読むスピードが格段とあがりました)。
4、その他の取り組みとしては、月並みですが戦法を固定しました。先手番は初手56歩。後手番でもゴキゲン中飛車を指しました。相振り飛車でも中飛車を指していました。
5、また、他のボードゲームは一切やめました。具体的にはChessを辞めました。
6、YouTubeは見るものを絞りました。エフェさんと、Kintrainerさん、岡山将棋教室さんを主に見るようにしました。
7、あとはスマホやタブレットに連盟アプリを入れてプロの対局を見るようにしました。
上記の取り組みを1年以上やって得られた成果は、実は2023年夏に将棋倶楽部24初段昇段のみでした(❛ө❛;)。しかし腐ることなく上記取り組みを少しづつ改変しつつも継続することで三段昇段を果たしました。最後にウォーズ四段を目指すべく現在取り組んでいる私のルーチンを下記に示して今回の記事を終わりにします。何かの参考になれば幸いです。
現在の取り組み
1、戦法は先手番でも後手番でもゴキゲン中飛車(たまにやばボーズ流)。相振り飛車は中飛車左穴熊あるいは4四角型向かい飛車。
2、詰将棋は、将棋クエストプラス、ぴよ将棋と将皇の実戦詰将棋、詰めチャレ10問を毎日やる。
3、符号の鬼を先後1回づつやる。
4、実戦詰め筋辞典、ロジカルな必死、寄せの手筋200の3冊のみを何周もとく。
4、ウォーズは友対を10切れのみ指す(LINEOC利用)。10秒や3切れは指さない。24を15分60秒あるいは早指し2で1日1局指して、対局後にしっかり検討。クエスト10切れや81道場は適宜指すものの1局づつ振り返りデータを残す。
5、週に2度、明らかに格上の方と30分60秒で1局対局し、じっくり感想戦。
6、YouTubeは、kintrainerさん、岡山将棋教室さん、エフェさんを主に見る。
7、連盟アプリでは戦型ゴキゲン中飛車とされた対局は全て見る。
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