緊縛体験会in幻想縄会③〜感想まとめ〜

緊縛の歴史っていつからなんだろう。
まずは緊縛のことを知らなくては。そう思った帰り道。
圧巻のショーと、体験会はある意味異様な雰囲気を放っていて、妖艶だった。
自分も感じた不思議な感覚についても、もっと調べる必要がありそうだ。

歴史

緊縛の歴史は江戸時代頃まで遡る。(発祥は室町時代後期だとか)
「お縄になる」という言葉があるように罪人を捕まえる際に縄を使っていたところがルーツ。麻縄を使うのですが、麻は悪いものを浄化する作用があると信じられ、罪人の邪気を払う意味で選ばれていたようです。
素早く拘束するための「早縄」と正式に罪人を縛る「本縄」があり、本縄は晒し者にする時にも使われたので見た目も重要だったとか。そこ重要と思うのが日本人だなあと思いますね。特に昔の人々は美しさにこだわりがあったように感じます。

早縄にしても本縄にしても、神経や血管を痛めて万が一どこかが壊死したり、後遺症になるようなことがあってはならないので、専門技術として知識があるものが縄を担当したそうです。
確かな技術がないと縛ることはできないんですね。

江戸時代に1番栄えた時には流派が100以上に分かれていたとか。

見た目の美しさにもこだわった本縄は、当然と言えば当然、芸術家の目に魅力的に映るわけです。
本来罪人を縛る縄をかけられた裸婦、時には妊婦もあったそうですが、そんな想像上の絵を描く芸術家が出てきたそうです。
想像力豊かですね。
当時は無礼者と罰せられたそうですが、一部のマニアたちには受け継がれていったそうな。。
いや初めに縄に魅力を感じた絵描きの方、グッジョブ!
でもたまたま絵を描いた人がいたと言うだけで、その縄の美しさに魅力を感じた人は多く居たでしょう。

海外では、相撲や歌舞伎と同じように日本の伝統文化として「SHIBARI」は捉えられているそう。
確かに繊細な技術です。縄の結び目や掛け方は、日本人特有の器用さが目立つ技術だと思います。

私もやっていただいた飾り菱形なんかも、折り紙のような繊細さと驚きがありますよね。
一本の縄から模様を作る。一枚の紙から形を作る。
あー。日本人に生まれて良かった。。

縄酔い

ショーの時、体験会での皆様、大体の方が目を閉じて、されるがままにゆらゆらしていました。
実際私も頭がぼーっとする時間がありました。
あれはなんだ?催眠術?

調べてみると、「縄酔い」という言葉を見つけました。緊縛を受けることで、「縄酔い」と言われる状態になる方がいるそうです。
定義はいろいろ。
飲酒した際の酩酊感や陶酔感のような状態や、全身脱力してしまって自分で立っていられない、うっとりする、恍惚感など。
絶頂時のように体が痙攣したり、意識を無くす、呼吸が荒くなる方も。
縄で縛ることで通常とは異なる反応をしている様を「縄酔い」と呼んでいる人が多いようです。

それだ。
完全にそれですね。
でも何故そんな状態に陥るのか?

身体の圧迫刺激には鎮静効果があるそうです。
抱っこと同じような圧迫を持続的に与えられることで恐怖が和らぐそうです。
そういえばうちの愛犬が雷が苦手で、一度雷が鳴ると延々にブルブル震えて呼吸が荒くなり、それで体調悪くなるんじゃ?と心配するくらいだったので調べてみると、襷掛けのように長い布で縛ってあげると落ち着くとネットで情報がありました。
実際襷掛けはできませんでしたが体にピッタリな洋服を着せて少し圧迫したり、抱っこ紐で抱っこして四肢が動かないように固定したりすると収まりが早かったです。
そーゆーこと?
人間の赤ちゃんも入浴後おくるみでぎゅっと包んであげると落ち着くと言いますよね。
そういう風に人間の体はできているそうです。
だから感じたあの安心感…。納得。

あとは何度も縛られて快感を得ていることで、縛られ始めた時点で酩酊状態になることも。
梅干しを見てよだれが出るのと同じですね。
信頼関係の出来た縛り手の場合は「人酔い」と呼ばれることもあるそうで、その縛り手さんに体を触れられるだけで安心したり、快感を得たりするそうです。
縄酔い、最高ですね。

さて、いかがでしたでしょうか。

私がほんの少し調べただけの情報でも、とても魅力的な世界でしたね。
歴史もあり、芸術でもあり、日本人特有の素晴らしい技術でもある。
ちゃんと師匠がお弟子さんに受け継いでいくべき技術なんだなと感じました。

天馬ハル様のYouTubeを貼っておきますので、ご興味ある方はご覧になってください!

またショーを見に行きたいと思います。

お読み頂きありがとうございました。

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