でかい夢を語るやつが嫌いだ そうやって吐き捨ててきたくせに 彼女の些細なおねだりですら 叶えられない自分が、惨めだ 人生は決まった一本道で 産まれて、生きて、死ぬだけなのに 散々迷って、ためらって やたらとでかい迷路ができた 他人(ひと)のやること全てが憎い あいつも、こいつも羨ましい うるせぇ、お前はお前だ! そうは言えない日々が辛い 重ねてきた日々の小ささに 焦って色を塗り足して あれもこれもとくっつけてみた そいつはもはや、俺じゃない 結局お前は何がしたい 結果
気づいたら2週連続で土日と祝日の全てが消えていた 14連勤を終えた夜に、 残りわずかな休日のことを考えていた 時刻は0時、10月らしからぬほどに夜風が痛い あと数時間もすれば街は動き出す 考えることを、辞めにしようと思った 酒とタバコを買いに入ったコンビニは 酔っ払いでごった返していた 売女、淫乱、陰気な輩 そいつらが楽しそうであればあるほど 自分の存在が惨めだった 肩身の狭さに悲しくなった こんなにも懸命に生きているはずなのに なぜだろう、今こんなにも惨めなのは 投げ捨