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クリーピーパスタ2はこんな本!第14夜I WAS INVITED TO A SLEEPOVER (仮題:お泊り会に呼ばれて)

第14夜
I WAS INVITED TO A SLEEPOVER (仮題:お泊り会に呼ばれて)
作者:M.J.Orz

〈ストーリー〉
友達のジェレミーの家のパジャマパーティーに誘われた僕は、地下の遊び部屋で夜遅くまでみんなとゲームを楽しんだ後、眠りについた。夜中に大きな物音で目が覚めた僕は、暗闇の中でじっと息をひそめていた。すると物置部屋の扉が開き、また閉まった音がした。怖くなって大声でジェレミーの名を呼ぶと、他の子供たちも起き出し、ジェレミーの母親も起きてきた。母親は「心配ないからとにかく寝なさい」とだけ言い残して戻っていった。

翌朝、ジェレミーの母親の絶叫が家中に響いた。クローゼットから、ジェレミーの兄クリスの惨殺死体が見つかったのだ。クローゼット内部の壁には「私たちは彼が嫌いだった」という走り書きが残されていた。

それから数年後、大人になった僕が新しいアパートに引っ越すとき、クローゼットの壁に、ジェレミーの兄が死んだときと同じような走り書きを見つけた。すぐにジェレミーに会って事の次第を話すと、ジェレミーはやつれた様子で言った。「あいつが接触してきたのか? こんどはお前の番だ、すぐに逃げろ」

あの日、一緒にパジャマパーティーに参加した友人たちをFacebookで探してみたところ、自分とジェレミー以外、行方不明かすでに死亡していた。僕はアパートに戻り、荷物をまとめて逃げようとするが――。

〈感想〉
ホラーというよりサイコスリラーという感じですが、何年も前の惨劇に端を発した連続殺人事件の真相が開かされますが、まったく意味不明でした。なぜこの人が、いったい何のために? サイコだから仕方ないということでしょうか……。

作者のM.J.Orzは、2016年にHorrorFictionBlogを開始し、彼の作品はThe NoSleep PodcastやMrCreepyPastaなどのポッドキャストでも視聴できるほか、デビュー作『Don’t Kill the Pretty One』を始めとする数作品がamazon.comで入手できます。かなり精力的に活躍されている作家さんですね。

さて、この『THE CREEPYPASTA COLLECTION volume2』には、こんな感じの“スリラータッチ”のホラーも収録されています。もし翻訳されたらちょっと読んでみたいな!と思われた方は、ぜひ「いいね」とか「スキ」などリアクションしていただけたら嬉しいです。
(文責:岡田ウェンディ)

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