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クリーピーパスタ2はこんな本!第7夜 I Suffer From Short-Term Memory Loss (仮題:短期記憶障害)

第7夜
I Suffer From Short-Term Memory Loss (仮題:短期記憶障害)
作者:Jagger Rosenfeld

〈ストーリー〉
ある若者は、半年前から記憶障害に悩まされていた。ふと気づけば大事な鍵のついたキーチェーンをなくし、一張羅の服も靴もいつの間にか紛失し、さらに同僚たちとバーで飲んだ記憶もすっぽり抜け落ちている。医者に診てもらったが、何かトラウマになるような出来事が引き起こしたストレスではないかと言われるだけだった。

そんなある日、家の中のどこかから奇妙な物音が聞こえてきた。音は日ごとに大きくなっていったが、やがて鳴りやんだ。一週間後、ふと床を見ると他の床板と模様が合っていない箇所があった。それに気づいたとき、こんどは異常に大きな音が床下から響いてきた。若者が床板をはがして中を確認した瞬間、半年前に恐ろしい事件を起こしたことを思い出した。あの晩、泥酔した状態で車を運転し、幼い子供とその父親らしき男性をひき殺したのだった。失くしたと思っていたキーチェーンも、一張羅の服も、「それ」と一緒に床下にあった。すべてを思い出してしまった若者を待つ運命とは――。

〈感想〉
若者が少しずつ精神を蝕まれていくメンタル系の話かと思って読み進めたら、オカルト系でした。事故を起こした後に若者がとった行動とは? 床下で音を立てるモノとは? ピンときた方もいると思います。自分の犯した罪は、何らかの形で償うしかないというお話です。

作者のジャガー・ローゼンフェルドは、やはりYouTubeを中心に活動している作家で、DeadPastaなどいろいろなペンネームで作品を発表しているようです。(検索してもほとんどヒットしませんが……。)

さて、この『THE CREEPYPASTA COLLECTION volume2』には、こんな感じの““メンタル系と思ったらオカルト系だった”的なホラーも収録されています。もし翻訳されたらちょっと読んでみたいな!と思われた方は、ぜひ「いいね」とか「スキ」などリアクションしていただけたら嬉しいです。
(文責:岡田ウェンディ)

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