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クリーピーパスタ2はこんな本!第15夜I COULDN’T AFFORD A TATTO, SO I FOUND SOMEONE WHO WOULD DO IT FOR FREE (仮題:タトゥーを入れるお金がなかった僕が、タダで入れてくれる人を見つけた件)

第15夜
I COULDN’T AFFORD A TATTO, SO I FOUND SOMEONE WHO WOULD DO IT FOR FREE (仮題:タトゥーを入れるお金がなかった僕が、タダで入れてくれる人を見つけた件)
作者:Leonard Petracci

〈ストーリー〉
僕は18歳になった記念にタトゥーを入れることにしたが、金がないため困っていた。そこへ、無料でタトゥーを入れてくれるという男が現れ、まだ開店準備中らしい怪しげな店で背中に渦巻きや線のような模様のタトゥーを入れてもらった。

タトゥーはすばらしい出来栄えで、今後タトゥーを追加していくのも無料だということだった。僕はどんどんタトゥーを付け足していき、数か月後には背中全体がいろいろな柄で覆われるまでになった。

ところがある日、上腕に痛みを感じるようになり、そこには入れた覚えのない「卍」のマークが浮き上がっていた。おかしいと思いながらも、ふとテレビをつけると、近所のガソリンスタンドで前夜に起きた殺人事件のニュースが流れていた。遺体には、動物の鉤爪のようなもので切り裂かれた跡があったという。防犯カメラの映像が流れ、そこには奇妙な黒い影が床を這って進み、店員に襲いかかる様子が映っていた。映像が切り替わる直前、僕の目に飛び込んできたのは、犠牲者の胸に刻まれた「卍」のマークだった――。

〈感想〉
なんだかラノベ風の長いタイトルが印象的な作品ですが、タトゥーにかけられた呪いに「僕」が取り殺されるのか……と思うと、そうではなく、ちょっと驚きの展開でした。ネタバレになりますが、ガソリンスタンドの事件の後、「僕」は部屋にカメラをセットして、自分の睡眠中に何が起きているのか確かめることにします。翌日、動画を再生してみると、タトゥーの渦巻模様が「僕」の皮膚からはがれ、胴体に2本の腕がついた塊となって部屋から這い出ていくところが映っていました。そして、自分の皮膚に入れた覚えのないタトゥーが増えていく理由が明かされます。やはり、ただより高いものはないということですね。

作者のLeonard Petracciは、アメリカの掲示板型ソーシャルニュースサイトReddit(レディット)内のホラーストーリーを提供するコミュニティNoSleepで有名な作家で、YouTubeではLeoDuhVinchという名前でも活動中です。
 
さて、この『THE CREEPYPASTA COLLECTION volume2』には、こんな感じの“そう来たか!”なホラーも収録されています。もし翻訳されたらちょっと読んでみたいな!と思われた方は、ぜひ「いいね」とか「スキ」などリアクションしていただけたら嬉しいです。
(文責:岡田ウェンディ)

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