具体的で手間がないほど、前に進める事象を何と名付けようか。

最近、動物園で推し動物に寄付する動きがでているらしい。なんでも、Amazonの欲しいものリストを活用して、ペンギンのご飯だったり、動物たちに必要な備品等をファンに購入してもらうらしい。

なるほど、と思った。ファンの方々は、支援したい気持ちもあり、金額の多少の誤差は気にしない。むしろ、アクションを起こすまでの手間を省いてくれれば、動くことが予想される。

そこで、いつも使っているAmazonというプラットフォームがあれば、即、寄付というアクションにつながる

今回の話は、具体性がいかに話を前に進めるかの話である(この一文自体は、前に進んでいない…)

例えば、私の推しである、故・野村克也監督は、オーナーとの人材獲得に関する交渉で、具体性の重要さを説いていた。

テコ入れを任された阪神時代、ノムさんは人材獲得の重要性、特にエースと4番バッターというチームの中心たる選手獲得の大切さを説いていた。楽天のマー君こと、田中将大投手の獲得などはその際たる例だ。

ただし、阪神のオーナーからは「あんたの要求はわかる、けど、具体的にどうすれば」的な返答をされて、前に話が進まなかったらしい。

他方、ノムさんの後任で阪神を優勝に導いた故・星野仙一監督の場合、進め方が違った。
誰をどうスカウトしてきて、獲得金額がいくらで、というところまで話をつけてきて、あとは決断してもらうだけの状態でオーナーに直談判していた。

ノムさんと、星野監督、名将の2人の違いは、具体性にあったのだ。
※うろ覚えで詳細違うかもだけど、大意はこんな感じ。

寄付で近い例を挙げると、クラウドファンディングは明白なので、別のイオンの黄色いレシートの例で説明したい。

イオンでは、年末年始やゴールデンウィークなど、ある期間に発行される黄色いレシートがある。そのレシートを10個くらいある透明の募金箱に入れると、購入金額の数%が募金箱に書かれた活動に寄付されるのだ。

これは非常にわかりやすし、手軽だ。
というのも、①黄色いレシート🧾で直感的に理解でき、②袋詰めをするスペースの近くにあり特別なアクションが不要、③活動が募金箱に書いてあるので自分の意向に沿う寄付ができる、と、寄付へのアクションまでの最短経路を迷いなく進めるデザインになっている。

既存の募金スタイルである、財布をバッグから取り出し、小銭を選んで、募金者に笑顔を見せて投入する、という道のりよりもかなりハードルが低い。

いざ動こうとしたときの摩擦をいかに少なくするか。
とはいえ、滑りすぎにご注意くださいませ。



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