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4.鳥獣害発生の背景

近年の被害発生では、野生動物の生息数の増加もさることながら、加害動物の分布拡大が大きく影響している。第6回自然環境保全基礎調査では、1978年に実施された第2回基礎調査の結果と比較することで、シカやイノシシの全国分布の変化が地図に示されている。これを見ると、シカやイノシシは、平野部や島嶼部など、ほぼ日本全域で拡大している。同様の傾向はサルやクマなどにも見られる。分布拡大地域での生息数の増加は、全体の生息数をも押し上げる。

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