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蝶ネクタイをしたブレンダーはたずねてきた。 「名前は…なににしますか?」 ぼくはふるさとの海の名前をつげた。 「響灘(ひびきなだ)でお願いします」 世界にひとつしかない万年筆のインクができあがった。 万年筆のある生活をはじめて、インクにもたくさんの種類があることを知った。 定番である青や黒も淡いものから濃いものまで、さらにセピア、グリーン、黄色、赤系などなど国内外各メーカーがそれぞれ趣向をこらしたさまざまな色のインクを発売していて、ゆうに百は越えてい