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絶食後のご飯”イフタール”体験記

こんにちは。JVCパレスチナ事業応援サポーターの新田朝子です。少し時間がたってしまいましたが、5月初めのラマダン期間中、JVCパレスチナ事業地の東エルサレム・シルワン地区にてイフタール(絶食後のご飯)に参加したときのことをお届けしたいと思います。

ラマダンがどういったものなのか、については、ぜひ以前の記事をご覧くださいね↑

今回のイフタールは、シルワン地区などで女性のエンパワメント事業を行う地元のNGO(JVCのパートナー団体)・AWCの主催で地元の小学校で大規模に開催されました。子どもたちとそのお母さんたち合わせて100人あまりが集まり、食事とアクティビティを楽しんでいました。

1.食事”キッドレ”

開始の時間は19:20。日没にあわせて、食事の開始時間が決まるため、ラマダン中の1ヶ月間の間に食事のはじまる時間が変わることもあるそうです。

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(パートナー団体AWCのスタッフと・右からサポーター新田、JVCスタッフ木村)

私たちのテーブルに次々と運ばれてきたのが、こちらのお米と豆といっしょにラム肉を炊き合わせた「キッドレ」と呼ばれるご飯。シンプルな塩の味付けですが、ラム肉の旨味がご飯にもしっかり移っていて、美味でした。

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合わせてヨーグルトやピクルスの付け合わせもありましたよ。前日の夜ご飯からずっと絶食しているためか、皆さんの食事のスピードはすごく早くて驚きました。ご飯を食べられるありがたみを改めて、そしてより感じられそうだなあと。

2.お楽しみアクティビティ

今回のイフタールは、AWCの活動(地域の女性へのさまざまな研修など)の対象者(受益者)が主に招待されており、その家族や友人も訪れていたとのこと。去年は、新型コロナウイルスの影響で開催ができなかったことから、今年は地元の人たちに存分に楽しんでもらいたいと話していました。

そのため、子どもたちにとってもビックイベントが待っていたんです!!

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食事後、明るい音楽とともに現れたピエロやクラウンと犬(名前は不明)。シルワンの近くの地域に住んでいる、地元では有名なパフォーマーたちが子どもたちと一緒に音楽に合わせてコミューニケーションをとったり、踊ったり。なんとセンターのクラウンは、足を骨折していたのですが、見事なプロフェッショナルで軽やかなダンスも披露。す、素晴らしい、、、!

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体を動かした後は、バルーンアートとペインティングを楽しむ子どもたち。参加していたのは、幼稚園児〜小学生中学年(2〜10歳)くらいで約40人ほど集まっていました。私たち日本人がめずらしかったのか"Hello"とたくさん笑顔で話しかけてくれて、とても可愛かったです!!

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子どもたちやお母さんたちの様子の写真がこちら。周りを見渡しても、ほとんどお父さんの姿が見当たりません。地区の特徴として、シングルマザーも多いと、パートナー団体のスタッフからも教えてもらいました。

東エルサレムのシルワン地区およびアットゥーリ地区では地理的・歴史的背景や閉鎖的な部族社会という点から、女性たちはさらに厳しい状況に置かれています。詳しくは以前のこちらをご覧ください↓

これからもJVCは東エルサレム(シルワン地区・アットゥーリ地区)での女性の権利などのための活動をパートナー団体とともに続けます。またこちらのnoteにも活動の様子を綴りますので、チェックしてくださいね。

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★noteでは、100円よりJVCパレスチナ事業にサポートをしていただくことができます。(全額をJVCパレスチナ事業に寄付いたします)活動にご賛同いただける方はぜひ、下記よりサポートいただけたら幸いです。


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