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ドラマ【下剋上球児】の別冊付録:阪神・坂本捕手はOB鳥谷選手の鍛錬法を学んで開花した!

(前回のつづき)
 
阪神タイガース広島カープとのCSファイナル第3戦に4対2で勝って、日本シリーズ進出を決めた日(2023/10/20)、この試合で大活躍した坂本誠志郎捕手(29歳)は、試合中なんども吠えた。(↑トップ画像)
 
この試合のMVPは木浪聖也内野手(28歳)との声が高かったが、ケガにより不在の正捕手・梅野隆太郎選手(31歳)のあとマスクをかぶり続け、この日の試合では先発の大竹耕太郎選手から抑えの岩崎優選手まで6人の投手を巧みにリードし、2度の打席でタイムリーヒット(計2打点)を放つなど、坂本捕手が真のMVPだと思った。
 
各選手の年齢は、今季開幕日時点のもの。
 
2016年に明大からドラフト2位で阪神に入団した坂本捕手は、今季までの通算332試合でマスクをかぶっているが、昨季までの7年間では248試合に出場したにすぎず、長い間、控えのポストに甘んじていた。
 
“打てるキャッチャー”の梅野捕手がレギュラーで在籍している限り、やむを得ないのかもしれないが、今季、梅野捕手に負けないくらいのビッグネームを勝ち得たのは、コツコツと努力し、いつ出番がきてもいいように日頃の準備を欠かさなかったせいだろう。
 
そのことを知ったのは、「鳥谷敬さんから学んだ調整法 阪神・坂本はどんな日にも早く来て、黙々と走る」という記事(スポニチ・アネックス2023/10/21発信)を読んだからだが、やはり鳥谷敬さんはプロ球界のレジェンドなのだという思いを新たにした。
 
その記事によれば、坂本捕手は、本拠地の甲子園球場で試合が行われるとき、全体練習が始まる1時間半前にはグラウンドに出て、猛暑の日でもひたすら走り続けるという。
 
その理由を坂本捕手はこう話している。

「同じことをするから、体の張りや重さ、変化に気付ける。気をつけるべきところがわかっていれば、全体練習でその部分を注意しながら動ける」
「鳥谷さんも孝介(福留)さんも、結局、長く現役をする人はしっかり走っている」

(同記事より)☛同記事のアドレスは、こちらhttps://news.yahoo.co.jp/articles/748d65647129537ed452106adb8a53d7677d5b51

そうした鍛錬によって、「故障と不調の芽を早期発見する」(執筆した阪神担当記者)のだそうだ。
 
ドラマ「下剋上球児」第1話にゲスト出演した鳥谷敬さんは、引退した今もなお、阪神の現役選手の記憶の中に生きていて、結果的に、阪神優勝の一翼を担ったことになる。
 
来季こそは「横浜頂戦」のため、鳥谷敬さん<守備・走塁コーチ>として横浜ベイスターズに来てもらえないだろうか。
 
今季途中からケガや体調不良(猛暑のせいか)などもあって二軍落ち⇔打撃不振にあえいだ関根、桑原、楠本、知野、森といった選手たち、それに残留濃厚なオースティン選手の復活に、(苦手の併殺・盗塁のコツに加え)打撃指導面でも力を貸してほしい。
 
そうでないと、横浜ベイスターズの監督とコーチ陣の“仲良しこよし体質”はいつまでたっても改まらないと思う。

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